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炭素国境調整メカニズム 環境用語

作成日 | 2026.07.23  更新日 | 2026.07.27

炭素国境調整メカニズム

タンソコッキョウチョウセイメカニズム   【英】Carbon Border Adjustment Mechanism  [略]CBAM  

解説

炭素国境調整メカニズム(CBAM)は、EUが導入した気候変動対策で、域外から輸入される特定の高炭素排出製品に対して、EU域内と同等の炭素コストを課す仕組み。目的は、EU企業が排出量取引制度(EU ETS)によって負担している炭素価格と、域外企業の負担の差を埋め、「カーボンリーケージ(排出削減規制の緩い国への生産移転)」を防ぐことにある。対象となるのは、鉄鋼、アルミ、セメント、肥料、電力、そして水素など、特に排出量の多い産業分野である。輸入企業は、製品の製造過程で排出されたCO2量を報告し、その量に応じたCBAM証書を購入する必要がある。もし輸出国で既に炭素価格が課されている場合は、その分が差し引かれる。

2023年10月からは移行期間として排出量の報告義務のみが課され、2026年から実際の課金が開始。CBAMはEU域内産業の競争力維持と、世界全体の脱炭素化を促す政策として注目されており、各国企業はサプライチェーン全体の排出量把握や低炭素化への対応が求められている。(2026年5月作成)

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