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食料自給力 環境用語

作成日 | 2025.07.09  更新日 | 2025.07.23

食料自給力

ショクリョウジキュウリョク   【英】food self-sufficiency  

解説

食料自給力とは、「国内農林水産業が有する食料の潜在生産能力」を表す概念。その構成要素は、農産物は農地や農業用水などの農業資源や農業就業者のほか農業技術を含み、水産物は潜在的生産量及び漁業就業者とされる。

これら農林水産業が潜在的に有する生産能力を100%フル活用することで得られる食料の供給可能熱量を、次の2つの場合分けで試算したものを食料自給力指標といい、1人・1日当たりで示される。

(1)栄養バランスを考慮して、米・小麦を中心に熱量効率を最大化して作付けする場合

(2)栄養バランスを考慮しつつ、いも類を中心に熱量効率を最大化して作付けする場合

具体的な数値として、令和5(2023)年度の食料自給力指標は、国内生産のみによる米・小麦中心の作付けについては1,752kcal/人・日、同じく国内生産のみによるいも類中心の作付けでは2,362kcal/人・日となった。これは、国内生産+輸入品による現在の食生活の推定エネルギー必要量の2,203kcal/人・日を、いも類中心の作付けでは上回る結果となった。

関連する概念として、食料自給率、食料国産率などの指標が設定され、それぞれ食料・農業・農村基本計画で目標値が設定されている。(2025年4月作成)

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