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化学物質と廃棄物の適正管理に関する新たな世界枠組 環境用語

作成日 | 2024.07.03  更新日 | 2024.07.03

化学物質と廃棄物の適正管理に関する新たな世界枠組

カガクブッシツトハイキブツノテキセイカンリニカンスル新たなセカイワクグミ   【英】Global Framework on Chemicals (GFC) - For a Planet Free of Harm from Chemicals and Waste  [略]GFC  

解説

2023年9月25日から29日にドイツ連邦共和国のボンにおいて開催された第5回国際化学物質管理会議(ICCM5)で採択された「新たな国際化学物質管理に関する枠組文書(Global Framework on Chemicals (GFC) - For a Planet Free of Harm from Chemicals and Waste)」。ICCM5では、2006年に策定された国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)の後継となる枠組みを議論し、今後の化学物質の適正管理に関し、自主的かつ多様な主体が関与する世界的な枠組みを策定した。その主な内容は以下の通りである。

1.多様な分野(環境、経済、社会、保健、農業、労働等)における多様な主体(政府、政府間組織、市民社会、産業界、学術界等)によるライフサイクル(製造から製品への使用等を経て廃棄まで)を通じた化学物質管理の枠組み、

2.5つの戦略的目的(@能力・法制度の整備、A知識・情報・データ、B懸念課題、Cより安全な代替、D意思決定プロセスへの統合)とそれを実現するための個別ターゲット(目標)の設定。

3.実施に当たっての支援メカニズム、懸念課題の特定、能力形成の方法の設定。

4.資金確保に関しての統合的アプローチ(化学物質管理の主流化、民間セクターの関与、基金の活用)。

5.透明性があり利用しやすいオンラインツールを導入した進捗報告・開示や進捗を適切に把握するための測定枠組みの設置。(2024年6月作成)

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