一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.15
アゴニスト
アゴニスト 【英】Agonist
解説
ホルモンなどの生理活性物質の受容体(レセプター)に結合して、その生理活性物質が持つ作用と同じ、または類似の作用を発現する物質のこと。
体内では様々なホルモン(「鍵」に喩えられる)がそれぞれの分泌器官から放出され、血液を介して標的となる組織や臓器の細胞に運ばれ、その受容体(「鍵穴」に喩えられる)に結合して作用をあらわすという方法で情報伝達を行い、体の成長、組織の機能、代謝過程などの調節が行われている。アゴニストである薬物または汚染物質は、ホルモンの「鍵」に類似した分子構造を持ち、その受容体に結合して作用を発現する。つまり、アゴニストが生体に入ると、そのホルモン量が増えたのと同様の効果をあらわす。
環境ホルモンでは、合成ホルモン剤であるジエチルスチルベストロール(DES)やp-オキシPCB(PCB代謝物)は女性ホルモンのアゴニストとして作用することが知られているが、その作用の強さは女性ホルモンに比べかなり弱い。
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関連Webサイト
- 環境ホルモンの作用例/アゴニストとアンタゴニスト:http://www2d.biglobe.ne.jp/~chem_env/env/etc/eh030610.html
- 保健・化学物質対策(環境省環境保健部):http://www.env.go.jp/chemi/