一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2012.05.30 更新日 | 2024.06.21
BAU比
ビーアーユーヒ 【英】Business as usual
解説
追加的な対策を取らずに現状を維持した場合を意味する「BAU(Business as usual)」との比較によって、対策の効果を表す指標。ただし、BAU(現状維持)の場合でも、人口や経済などによる自然状態の変化は見込んだ推計としている。
環境分野では、温室効果ガスの排出量やエネルギー消費量の削減効果などに関して、「BAU比で目標年度までに●%削減」として目標設定をする場合などに使われている。
また、GX推進法の制定によって日本でも導入されることになったカーボンプライシング制度に対する期待や対応として、現行の削減トレンドをそのまま2050年まで延長する「BAUシナリオ」に対して、2030年にエネルギーミックスを達成するとともに2050年にはカーボンニュートラルを実現するといった「CNシナリオ」を試算して、GX-ETS(排出量取引制度)の市場規模や炭素価格について比較して評価するといった使われ方もされている。(2024年6月改訂)
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関連Webサイト
- 2021年度における地球温暖化対策計画の進捗状況について(環境省):https://www.env.go.jp/press/111120_00003.html
- 地方公共団体実行計画(区域施策編) 策定・実施マニュアル(本編):https://www.env.go.jp/policy/local_keikaku/data/manual_main_202404.pdf
- 気候変動 > 日本の排出削減目標(外務省):https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page1w_000121.html
- business as usual(イーズ未来共創フォーラム):https://www.es-inc.jp/library/writing/2007/libwri_id003005.html