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メラミン 環境用語

作成日 | 2009.07.10  更新日 | 2009.10.15

メラミン

メラミン   【英】Melamine  

解説

メラミンは樹脂の材料で食器製造などの原料として使われる。2008年、中国において粉ミルクに混ぜられたものを摂取した幼児が腎臓結石を起こし、死者が出る事態になった。メラミン(C3H6N6)は窒素含量が多く、粉ミルクのタンパク質を多く見せかけるために混入されたもの。日本でも輸入乳製品や菓子類などに混入されていることがわかり、回収騒ぎとなった。なお、これらの事件の前年3月には、北米でペットフードの中国製小麦グルテンに混入されたメラミンがペットの腎障害が発生していた。

メラミンの急性毒性はラットでLD50;3161mg/kg(経口)とそれほど強くはなく、メラミン樹脂製食器などからの暴露もわずかなものと考えられていた。近年、メラニンにシアヌル酸が混合するとトリアジン化合物を作り、この結晶が腎尿細管内にできることが明らかになってきた。FDA(米国食品医薬品局)やWHOでは毒性の再評価が行われている。

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