一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2008.04.30 更新日 | 2009.10.14
気候変動エネルギー政策パッケージ【EU】
キコウヘンドウエネルギーセイサクパッケージ 【英】EU Climate and Energy Policy Package
解説
2008年1月に欧州委員会により公表された、2013年以降の気候変動政策に関する立法措置を含んだ気候変動・エネルギーパッケージ案。これらの案について、欧州議会や閣僚理事会等で審議され最終決定に至ることになる。
内容としては、最終エネルギーに占める再生可能エネルギーの各国別割合の目標がそれぞれの国ごとに規定されているほか、欧州排出量取引制度にかかる排出枠については、排出枠の総量を2013年時点(2005年比マイナス14%)から毎年1.74%削減し、2020年時点で2005年比マイナス21%削減し、2021年以降も毎年同率削減することとされた。これにより、EU全体としては、欧州排出量取引制度の対象セクターと対象外セクターを合わせた全体で、2020年までの削減幅が1990年比でマイナス20%となることが予定されている。排出量取引制度の対象施設や対象ガスについては、これまでよりも拡大され、排出枠の配分についても、これまでの原則、無償配分方式が、効率性や公平性の観点から問題があるとの議論も踏まえ、原則オークション方式にすることが提案されている。
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- 欧州委員会 気候・エネルギー政策パッケージを公表(EICネット海外ニュース):http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=18014&oversea=1