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フロンティア倫理 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

フロンティア倫理

フロンティアリンリ   【英】Cowboy Ethics / Frontier Ethics  [同義]カウボーイ倫理 

解説

フロンティア(辺境)を無限に拡大することによって、永続的な人類の発展が可能になるという倫理。人間が自然の支配者であり、自然は人間の欲望を満たすための手段とみなす人間中心的な倫理観(人間中心主義)。

バイソンを絶滅させたアメリカのカウボーイなどをはじめ、全史を通じて、人類は欲望のために資源を略奪してきた。こうした行為は「野蛮な」ものを支配するための「聖戦」として、崇め、尊敬された。

このような倫理観は、近代以降の急速な経済的拡張という人間の目標に役立ち、豊富な資源と際限のないフロンティアが存在する間はうまくいっているようにみえた。

しかし、人間活動が巨大化し、地球の有限性に直面している今日、地球の無限性を前提とするフロンティア倫理は破綻した。このため、フロンティア倫理の支持者は、たとえ資源が限られていても、科学技術がその汚染と枯渇の問題を解決し、フロンティア倫理を追及できるという、「科学万能主義の神話」へとその前提を方向転換したといわれている。

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