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温室効果ガス排出取引指令【EU】 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

温室効果ガス排出取引指令【EU】

オンシツコウカガスハイシュツトリヒキシレイ   【英】Directive 2003/87/EC of the European Parliament and of the Council of 13 October 2003 establishing a  

解説

2003年7月に採択されたEUの指令。本指令はEUの温室効果ガス排出量取引の枠組及びEU域内における排出量取引市場を設定することを目的としている。これにより、域内の適切な市場を確保するとともに、国際的な排出量取引市場から生じるであろう競争の歪みを予防しようとするものである。

2005年1月から、大規模産業及びエネルギー事業からのCO2排出を対象に開始される。対象施設は、それぞれの加盟国当局に対して、温室効果ガスを排出する許可を申請。これに基づいて、加盟国は毎年各施設に排出枠を割当てる。温室効果ガスの総排出量を削減するため、排出枠の総量は段階的に削減される。各施設の管理者は、排出枠を遵守する必要があるが、これらの排出枠は取引することも可能。また、遵守できなかった管理者に対しては罰金が科せられる。各国は、欧州委員会の承認を得た国家割当計画(national allocation plan)に基づいて、国内の施設に無料で排出割り当てを行う。加盟国は許可の保持及び移動を正確に把握するため国家レジストリを設置し、欧州委員会は記録管理のため、共同体レベルで中央管理機関を指定する。また、加盟国は欧州委員会に指令の実施について毎年報告しなければならない。

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