一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
大気汚染枠組規制
タイキオセンワクグミキセイ
解説
1996年の大気汚染防止法の改正によって導入された有害大気汚染物質等の排出抑制策のこと。様々な物質が、生産・使用される過程や燃焼その他の過程を経て大気中に排出されるが、それらの中には発がん性、その他の有害性が心配されるものがある。有害大気汚染物質の排出・飛散の抑制について、事業者の責務とし、国、自治体が大気汚染状況を調査、把握して公表し、必要があれば規制措置を講ずるとする考え方で「枠組み規制方式」と呼ばれる。有害大気汚染物質について、硫黄酸化物、窒素酸化物などのように煙突の出口や自動車排出ガスからの排出を規制するような直接規制を行う前の段階で、事業者が排出・飛散の状況を把握し、排出・飛散を抑制する措置をとることを規定し、国が早急に排出・飛散を抑制しなければならない物質については「指定物質」として指定し、排出・飛散を抑制する基準(「指定物質抑制基準」)を定めるとした。