一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.12.12 更新日 | 2009.10.14
ライン河汚染事故
ラインガワオセンジコ
解説
1986年11月、スイスのバーゼル郊外の化学工場から流出した水銀等の有害物質により、ライン河が河口に至るまで汚染されたもの。
工場火災が原因で、ウナギなどの魚類が大量に死滅したほか、水道水としての取水も一時停止されるなど、ドイツ、フランス、オランダなど下流の国々に深刻な被害を与えた。被害規模が大きかったことに加え、環境対策には熱心と考えられていたスイスで発生したことから、関係国だけではなく、欧米諸国に大きな衝撃を与えた。
また、化学工場などの有害物質を扱う工場の事故についての国際的な取組みの必要性が強く認識されることとなり、工場の事故に関するOECD(経済協力開発機構)の勧告・決定の制定のきっかけとなった。