一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
日傘効果
ヒガサコウカ 【英】Vailing Effect
解説
工場の排ガスや山火事の煙で放出されるエアロゾル(浮遊微粒子)が雲を作り、これが太陽の光を反射して地球の平均温度を下げる効果。
結果として、地球温暖化防止やヒートアイランド対策の効果があることになるが、大気汚染をもたらし、酸性降下物を増加させるなど、環境問題を複雑化し、あるべき将来の見通しは困難さを増すことになり、温暖化対策として積極的に評価すべきではないとされている。
1991年に噴火したフィリピンのピナツボ火山では、火山性エアロゾルが成層圏にまで広がり、日傘効果で日本でも日射量が20%程度、また全天日照射量が数%減少したとされている。
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関連Webサイト
- 「火山噴火と気候変動(The Impact of Volcanic Eruption:http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/PLANET/05/05-8.html