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ノネコ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

ノネコ

ノネコ   【英】Feral Cat  

解説

中型食肉目ネコ科のイエネコが野生化したもの。法令上の取扱いは野生動物で、狩猟獣に指定されている。鳥獣保護法(1918)ではある程度人間に依存しているノラネコ(野生生物ではない)と区別されているが、実際には放し飼いのネコとの区別は不明瞭。野外では小動物、昆虫を食べるほか、集落周辺では漁業廃棄物、ゴミを餌としている。

ノネコは在来生態系に対して影響を与える移入種で、北海道天売島のウミネコ、ウトウ、長崎県男女群島のオオミズナギドリ、東京都小笠原のハハジマメグロ、トラツグミ、沖縄県やんばる地域のヤンバルクイナ、トゲネズミなど希少種への捕食、ツシマヤマネコイリオモテヤマネコとの競合、感染症媒介等の問題が生じている。狩猟、有害鳥獣駆除による対策のほか、動物愛護管理法(1973)に基づく飼育責任の明確化などさまざまな取り組みが始まっているが、ペット由来のため、愛好家等には駆除に反対する意見もあり、ノネコ問題の解決にはさまざまな合意形成、調整等も必要とされる。

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