一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
ノニルフェノール
ノニルフェノール 【英】Nonylphenol
解説
プロピレンの3重合体(ノネン)とフェノールの反応により工業的に合成されるもの。
国内でのノニルフェノールの年間生産量は17千トン(2000年)で、エチレンオキシドと反応させてノニルフェノールエトキシレートが年間26千トン(2000年)生産されている。なお、ノニルフェノールエトキシレートの国内販売量は14千トン(2000年)である。
ノニルフェノールエトキシレートは非イオン系界面活性剤であり、その用途は工業用の洗浄剤、分散剤としてゴム・プラスチック・繊維工業、機械・金属工業、農薬工業などで使われている。ノニルフェノールエトキシレートは、アルキルフェノールエトキシレートの生産量の約80%を占め、最も生産量が多い。環境水中で微生物分解され、ノニルフェノールが生成することが知られている。
ノニル基は分枝型であり、多数の異性体が存在する。微生物分解性は低く、また環境ホルモンとしての疑いが持たれている。業界の自主的取組として、ノニルフェノールエトキシレートからアルコールエトキシレートへの転換が進められている。
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関連Webサイト
- ノニルフェノールの有害性評価:http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g20515b14j.pdf