一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
トリブチルスズ化合物
トリブチルスズカゴウブツ 【英】Tributyltin Compound [略]TBT
解説
スズ原子(Sn)にブチル基(C4H9-)が3つ結合した化合物で、酢酸塩、塩化物、リノール酸塩などの種類がある。農・漁業、製紙・製材・塗料製造事業で殺菌剤、防黴剤、防汚剤として用いられる。
ビス(トリブチルスズ)オキシド(TBTO)は「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定され、塩化トリブチルスズなど13物質が第二種特定化学物質に指定されている。また、トリブチルスズは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
なお、化学物質審査規制法以外における法令等による規制では、水質汚濁防止法(1970)の要調査項目、毒物劇物取締法(1950)の劇物として定められているほか、大気汚染防止法(1968)では、排出規制はないが、環境庁(当時)の「有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質」(234物質)リストに掲載されている。ただし、「優先取組物質」(22物質)には入らない。
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- 有機スズ化合物に関する環境調査(平成14年度「化学物質と環境(黒本)」概要版):http://www.env.go.jp/chemi/kurohon/http2002s/sec1.html
- 内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質(環境省環境保健部):http://www.env.go.jp/chemi/end/speed98/speed98-13.pdf
- トリブチルスズ化合物(環境保健クライテリア 116):http://www.nihs.go.jp/DCBI/PUBLIST/ehchsg/ehctran/tran3/ehc09/ehc09.html