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奪われし未来 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

奪われし未来

ウバワレシミライ   【英】Our Stolen Future  

解説

1996年に出版されたシーアコルボーン他による著書のこと。当時の米国副大統領アル・ゴアが序文を寄せたことで話題を呼んだ。

本書は、膨大な科学データを一つ一つ丹念に検証し、野生生物の減少をもたらした最大の原因は外因性内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)が後発的な生殖機能障害をもたらしたという仮説を提唱した。さらにそれが野生生物のみならず、人にも男子の精子数の減少など生殖機能障害を引き起こしている可能性にも言及し、一大センセーションを引き起こした警告の書である。

本書で指摘されたいくつかの化学物質について、内分泌かく乱機能を有するいわゆる環境ホルモン物質であることは証明されているが、すべての物質については確認されているわけでなく、現実にどのような環境影響を引き起こしたかについては現在も科学的な論争が行われている。

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