一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
上市前最小安全性評価項目
ジョウシゼンサイショウアンゼンセイヒョウカコウモク 【英】Minimum Pre-Marketing Data Sets [略]MPD
解説
新規化学物質を市場に出す前に必要とされる、分解性、生物濃縮性、毒性など、化学物質の安全性を評価するためのデータ項目セットのこと。
人類は有用な合成化学物質を発見し、それを利用することにより現在の豊かな生活が可能とした。しかし一方で、DDT、PCBなどの化学物質は環境に残留し、生物に蓄積することにより、人や生態系に影響を及ぼすことを身をもって経験した。こうした環境問題を未然に回避するには、新規化学物質を生産・使用する前に安全性を事前評価することが重要と考えられる。
現在、多くの先進国では新規化学物質の事前審査制度が設けられているが、そのために提出を求められるデータ項目は国によって異なる。日本では、化学物質審査規制法で新規化学物質の事前審査制度が定められており、物質の性状により求められるデータ項目は異なるが、最大で分解性、生物濃縮性及び長期毒性の3項目である。
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- 「リスクに応じた化学物質の審査・規制制度の見直し等について(議論のたたき台)」(厚生科学審議会資料):http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/12/s1205-3b.html