一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2015.01.22
湿性大気汚染調査
シッセイタイキオセンチョウサ
解説
霧や雨などによる大気汚染のことを湿性大気汚染といい、通常の二酸化硫黄や浮遊粒子物質などの乾性大気汚染と区別している。環境庁(現・環境省)が、その原因解明と対策立案のため1975年に開始した調査。
日本においては、1973年に静岡県や山梨県で霧雨が目にしみるなどの影響が現れた。目の痛みのほか、喉の刺激、ネギ、キュウリ、ナス、タバコなどの作物を中心に、上部が茶褐色に枯れるなどの被害も報告された。アサガオでは斑点状の色の退色が見られた。こうしたときの霧や雨のpHは、2から3と明らかに低い値を示した。
この調査は1983年以降、酸性雨対策調査という大規模な調査に引継がれた。(2014年8月改訂)