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イオン交換膜電解法 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2014.02.25

イオン交換膜電解法

イオンコウカンマクデンカイホウ   【英】Ion-Exchange Membrane Electrolysis  

解説

イオン交換膜で電解槽内を仕切って行う電気分解の一種。工業的には食塩水を電気分解して苛性ソーダを製造する食塩電解法(副産物として塩素、水素が得られる)の一つとして実用化されている。

食塩電解法には、イオン交換膜を用いるイオン交換膜電解法の他、かつては隔膜を用いる隔膜電解法水銀電解法などが用いられてきたが、隔膜電解法水銀電解法が環境汚染や省エネルギーの面などにおいて問題があることから、現在はイオン交換膜電解法に取り替わっている。

技術的には、隔膜は陰イオンまたは陽イオンを選択的に透過させることで生成物質を分離するのに対して、イオン交換膜ではナトリウムイオン(Na+)を透過させるが、水酸イオン(H+)は透過させず、これにより高純度の苛性ソーダを製造することができる。

なお、食塩の製造で用いられるイオン交換膜法とは、電解槽内に陽イオン交換膜と陰イオン交換膜を交互に並べることで膜と膜の間に濃塩水(かん水)を集める(これを濃縮室という)電気透析技術を用いた工業手法であり、化学変化を伴わないため電気分解とは原理的に異なる。

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