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在来タンポポ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

在来タンポポ

ザイライタンポポ   【英】Native dandelions  [同義]タンポポ 

解説

日本列島にもともと分布しているタンポポ(キク科の多年草)。地域によって特徴のあるタンポポがみられ、カントウタンポポ、カンサイタンポポなど約20種に分類されている。高山に分布するものもある。丘陵地、平地でみられる種は、主に春に開花し、結実する。実はすぐに発芽せず、夏草の生い茂る時期を実の状態ですごし、夏草の枯れる秋に発芽して生育する。

国外から入ってきた「外来タンポポ帰化種)」とは、小花の集まりである頭花の下部にある外総苞片(蕾の段階で花を包んでいた部分。内側にあるのを内総苞片、外側にあるのを外総苞片という。)が開花時に反り返らないことで容易に区別できる。外来タンポポが市街地など人為的改変の著しい土地に多く、一方、在来タンポポは田園地域など自然環境が良好に保たれている土地に多いという分布特性から、環境指標種とされてきた。ところが近年、形態上はほぼ外来タンポポと区別のつかない在来タンポポとの雑種が報告され、問題視されている。

なお、一般には在来・外来の区別や種の区別をせず、タンポポ類を総称して単に「タンポポ」と呼ぶことが多い。

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