一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.15
高生産量化学物質点検プロジェクト
コウセイサンリョウカガクブッシツテンケンプロジェクト 【英】OECD work on investigation of high production volume (HPV) chemicals [同義]HPV点検プロジェクト
解説
経済協力開発機構(OECD)の環境保健安全プログラムのひとつで、既存化学物質の環境に対する影響を評価するために、高生産量の化学物質に焦点をあて、OECD加盟国間で協力して高生産量の化学物質のデータを収集し、その環境安全性の評価を行うことを目的として1992年に開始された活動。
日本も33物質の作業を分担して、1999年までに138物質の評価が終了した。その後、本プロジェクトはいくつかの見直しが行われた。現在のOECDの高生産量化学物質(HPV)の定義は「1カ国以上で1,000トン/年以上製造又は輸入されている物質」であり、2000年版のリストには5,235物質が掲載されている。リスクアセスメントの加速化が世界的な要請になっていることを鑑み、OECDでは高生産量化学物質の初期評価をリスク評価から有害性評価に限定しており、評価に用いるマニュアルも改訂作業中である。また、産業界の協力も得て評価の速度を早めることが検討されている。