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急性毒性 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

急性毒性

キュウセイドクセイ   【英】Acute Toxicity  

解説

化学物質を動物に1回または短時間に反復投与した場合の毒性をいう。ラットを用いた経口急性毒性試験では、動物を各群5匹、4-5群に分け、各群に異なった用量の化学物質を経口投与し、症状の種類、程度、持続時間、推移および死亡状態を観察する。急性毒性試験からは中毒量、致死量などが算出されるほか、亜慢性毒性試験の用量決定や化学物質の毒性の形式についての初期情報も与える。一般に用いられる指標は、50%の被験動物が死亡する用量(LD50)であり、これをもって急性毒性の強さの比較が行われる。また、水生生物に対する毒性を調べる魚類急性毒性もある。

なお、LD50を求めるために多数の哺乳動物を殺すことについて動物保護団体などからの強い非難があること、今日では慢性毒性データが重要になっていることから、経済協力開発機構(OECD)は化学物質テストガイドラインから経口急性毒性試験(401)を削除した(2002年12月)。

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