一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2022.08.22 更新日 | 2022.09.07
多核種除去設備
タカクシュジョキョセツビ 【英】Advanced Liquid Processing System [略]ALPS [同義]ALPS
解説
東京電力が福島第1原子力発電所に設置した、汚染水に含まれる放射性物質が人や環境に与えるリスクを低減するための施設。
その仕組みは、薬液による沈殿処理や吸着材による吸着など、化学的・物理的性質を利用した処理方法であり、トリチウム(*1)を除く62種類の放射性物質(*2)を国の安全基準を満たすまで取り除くことができるように設計した設備。(2022年6月作成)
(*1)トリチウムは、三重水素(さんじゅうすいそ)とも呼ばれ、質量数3の水素の同位体であり、ベータ線を放出する放射性物質。主に水の形態で存在することから、ろ過などでは除去することができない。
(*2)ベータ線やガンマ線を放出するセシウム137やベータ線を放出するストロンチウム90など。(2022年6月作成)
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関連Webサイト
- 東京電力ホールディングス:https://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/genkyo/fp_cc/fp_alps/
- 公益財団法人環境科学技術研究所:https://www.ies.or.jp/