一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2021.07.14 更新日 | 2021.07.16
グリーンカーボン
グリーンカーボン 【英】Green Carbon
解説
葉緑素を有する陸上の植物が光合成によって固定する二酸化炭素由来の炭素のこと。
なお、従来、生物の作用によって貯留された炭素を、陸上と海域とを問わず、すべて「グリーンカーボン」と呼んでいたが、2009年の国連環境計画(UNEP)において、陸地で貯留される炭素を「グリーンカーボン」、海域で貯留される炭素を「ブルーカーボン」と区別され、以後この定義が国際的に定着している。
一方、国際的な約束である2050年カーボンニュートラル(実質排出ゼロ)実現の観点からは、温室効果ガスとしての二酸化炭素吸収源として、森林など陸上植物によって固定されるグリーンカーボン量には自ずから限界があり、植物プランクトンや海藻によって固定されるブルーカーボンに期待する向きもあるが、長期間の炭素固定能力に乏しいなど不確定で未解明な要素が多いと考えられる。(2021年4月作成)
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関連Webサイト
- ブルーカーボンとは(特定非営利活動法人国際環境経済研究所):https://ieei.or.jp/2019/05/special201608027/
- 植物や土に蓄積した炭素「グリーンカーボン」(エレミニスト):https://eleminist.com/article/1110