一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2015.01.21 更新日 | 2015.01.23
WET
ウェット 【英】Whole Effluent Toxicity [同義]生物応答を利用した排水管理手法
解説
WETは、排水全体の毒性のことで、具体的には汚染物質を含んだ事業場からの排水がミジンコなどの水生生物の生存、成長、増殖に対して及ぼす総合的な毒性を指す。その活用方法も含めた意味で、「生物応答を利用した排水管理手法」とも呼ばれる。
米国では水質浄化法に基づき、公共用水域に排水を放出する事業場はNPDES(国家汚染物質排出削減制度)に基づいた国(EPA)または州政府による排水許可が必要である。NPDESの規制では、WET試験で異常が認められれば、原因の特定や排水の毒性低減のために最も合理的に利用可能な処理技術(BAT)の利用が求められる。
環境省も平成21年度-24年度に「WET手法を活用した排水規制手法検討調査」を行った。
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関連Webサイト
- Whole Effluent Toxicity(EPA):http://water.epa.gov/scitech/methods/cwa/wet/
- 「新しい排水管理手法(WET)について:http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/center/gakkai/kennishi23-7.pdf
- 生態影響評価におけるWET:http://www.nies.go.jp/kanko/news/31/31-4/31-4-03.html