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隔膜電解法 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

隔膜電解法

カクマクデンカイホウ   【英】Diaphragm electrolysis  

解説

隔膜を設けて電解槽内を仕切って行う電気分解の一種。工業的には、食塩水を電気分解して苛性ソーダと塩素を製造するための方法のひとつとして実用化されている。

苛性ソーダ・塩素の製造を目的とした隔膜電解法では、アスベスト隔膜で電解槽を陽極側と陰極側の2つに仕切る。このアスベスト隔膜は食塩水の電気分解によって陰極で生成する水酸イオンが陽極側に移行し、陽極で生成する塩素ガスと反応するのを防ぐ機能を果たす。従来、苛性ソーダと塩素の工業製造には、水銀電解法及びこの隔膜電解法が利用されてきたが、有機水銀水俣病の原因物質となり、またアスベストは肺がんの原因となる上、ともに環境への影響やエネルギーの節減、苛性ソーダの高品位確保の面にも問題があり、日本では現在使われず、現在は主にイオン交換膜電解法が用いられている。

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