一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
エチルターシャリーブチルエーテル
エチルターシャリーブチルエーテル 【英】ethyl tertiary-butyl ether [略]ETBE [同義]エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル
解説
エチルターシャリーブチルエーテル(略号はETBE、化学式はC2H5OC(CH3)3)は、エタノール(C2H5OH)とイソブチレン(CH2=C(CH3)2)を反応させて合成される化合物で、オクタン価向上剤(アンチノック剤)として自動車ガソリンに添加されるMTBEと類似した特性・用途をもつ。
フランスやスペインでは、バイオマス由来のエタノール(バイオエタノールと呼ばれる)を利用してETBEが合成され、ガソリンに混合して利用されている。二酸化炭素排出量の削減、石油依存度の低減という目的のほかに、自国の余剰穀物の活用対策という側面もある。フランスでは15%までETBEをガソリンに混合することが認められているが、実際の混合率は4%程度となっている。
日本では、石油連盟が二酸化炭素排出量の削減を目的として、バイオエタノールを利用して合成されたETBE(輸入)を混合したレギュラーガソリンの販売を2007年4月末から一部の地域で始めている。
なお、米国では含酸素剤としてMTBEをガソリンに混合している地域があるが、ETBEの利用はほとんどないという。また、米国ではMTBEによる大気や水質の汚染が問題となって、カルフォニア州などではMTBEの含酸素剤としての使用を禁止し、含酸素剤としてバイオエタノールを混合したガソリン(エタノール混合ガソリン)への転換が進んでいる。
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関連Webサイト
- バイオガソリンについて[石油連盟]:http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/index.html
- ETBEとは[第3回再生可能燃料利用推進会議]:http://www.env.go.jp/earth/ondanka/renewable/03/mat_03.pdf