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砒素 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

砒素

ヒソ   【英】Arsenic  [略]As  

解説

砒素は硫ひ鉄鉱(FeAsS)などとして産出する。高純度砒素金属は半導体の原料となる他、無機砒素は木材の防腐、防蟻剤、触媒、脱硫剤、ガラス脱色剤などの用途がある。

温泉水など火山地帯の地下水では砒素濃度が高いものがあり、非鉄金属精錬所、石炭火力発電所、地熱発電所などが環境汚染の発生源となることがある。

自然界では、無機砒素のメチル化が生ずる。海洋生物中の砒素含量は陸上生物に比べ10倍から1000倍高く、特に海藻類では高いものがある。その砒素のほとんどは毒性の低いメチル化砒素として存在する。

無機砒素には3価と5価のものがあるが、3価のものが毒性は強く、亜砒酸(As2O3)による中毒事件は多い。また、鉱山による環境汚染が原因の慢性砒素中毒が、宮崎県土呂久鉱山周辺及び島根県笹ヶ谷鉱山周辺で発生し、公害健康被害補償法(1973)に基づく指定疾病に指定されている。水質及び土壌の環境基準水質汚濁防止法(1970)の排水基準がある。

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