一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
長距離越境大気汚染条約
チョウキョリエッキョウタイキオセンジョウヤク 【英】Convention on Long-range Trans-boundary Air Pollution [略]LRTAP [同義]ジュネーブ条約 LRTAP条約 ECE条約
解説
国連欧州経済委員会(Economic Commission for Europe; ECE)による、歴史上初の越境大気汚染に関する国際条約。
環境大臣会合に採択された枠組み条約であり、ヨーロッパ諸国を中心に、米国、カナダなど49カ国(当時のEC含む)が加盟(日本は加盟していない)。1979年締結、1983年発効。
加盟国に対して、酸性雨等の越境大気汚染の防止対策を義務づけるとともに、酸性雨等の被害影響の状況の監視・評価、原因物質の排出削減対策、国際協力の実施、モニタリングの実施、情報交換の推進などを定めた。
発効後、資金供与について定めたEMEP議定書(1984)、SOxの30%削減を定めたヘルシンキ議定書(1985)、NOxの削減について定めたソフィア議定書(1988)、VOC規制議定書(1991)、SOxの削減について定めたオスロ議定書(1994)、重金属議定書(1998)、POPs議定書、酸性化・富栄養化・地上レベルオゾン低減議定書(1999)の8つの議定書により、補足・強化されてきている。
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関連Webサイト
- 条約関連(英文):http://www.unece.org/env/lrtap/
- 条約の批准状況(英文):http://www.unece.org/env/lrtap/status/lrtap_st.htm
- 条約概要(英文):http://www.unece.org/env/lrtap/lrtap_h1.htm
- 条約本文(英文/PDF):http://www.unece.org/env/lrtap/full%20text/1979.CLRTAP.e.pdf