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萌芽林 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2019.09.28

萌芽林

ホウガリン   【英】Coppice Forest  

解説

伐採後に切り株や根から新しい芽(これを「萌芽」もしくは「ひこばえ」と呼ぶ。)が伸びてきて、成立した森林。

このような樹木の性質を利用して伐採後に森林を造成する手法を萌芽更新という。萌芽更新は10-20年で伐採する薪炭林に適している。クヌギ、コナラ、シデ類、シイ・カシ類などは萌芽更新が容易な樹種である。造林の費用が要らず、更新期間が短く、土中の太い根茎が枯死することが少ないため土地が荒れないが、更新を繰り返すことで萌芽の出やすい樹種ばかりになる。代を重ねると萌芽のもととなる株に腐朽が多くなるので、補植することもある。

燃料革命以降、萌芽林は薪炭生産に利用されなくなり、放置されて荒廃したり、スギ・ヒノキなど主に針葉樹が植林されて人工造林に転換されていることが多い。

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