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水田稲作 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

水田稲作

スイデンイナサク   【英】Irrigated Paddy Farming  

解説

水田で稲を作ること。2005年の農林水産統計によると、国内の水田耕作面積(作付延べ面積)は237万9,000ha(前年比約1%減)と微減傾向が続いている。このうち、稲の作付け延べ面積は170万1,000haと発表されている(作付け延べ面積とは、水稲2期作栽培など1年のうちに同じ圃場に2回以上作付けされた場合、それぞれを作付け面積として加算される)。なお、田畑計の作付け延べ面積は、438万4,000haで、水田率は約54%。

水田では、毎年春先に代掻きや入水されると、堆肥や藁などの有機物が細菌などによって分解され、栄養素が水中に溶け出す。水深が浅く太陽光がよく届くため、生産者の植物性プランクトンが大量に発生し、一次消費者である動物性プランクトン、小型甲殻類も増える。これらは、両生類や魚類の幼体の餌となり、さらに、高次消費者である肉食性の水生昆虫もやってくる。畦の草刈りは、多年草の生育を阻害するため、多様な一年草が見られる。また、水田には雨水を一時貯留し、流出を抑制する機能があるとされ、水田等の適正な管理が豪雨等災害防止にもつながると指摘される。

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