掲示板(環境Q&Aへの疑問・質問)
登録日: 2012年02月07日 最終回答日:2012年04月16日
カテゴリ:環境一般 >> その他(環境一般)
最近の環境事情について
No.38029 2012-02-07 23:16:22 ZWlba5 ronpapa
掲示板として(Q&Aとしてではなく)自由な意見交換なり情報交換を望みます。
そのお題として、昨年まで当サイトでも連載しておられたHキョージュの『新・H教授の環境行政時評』季刊発行・第3号(当サイト連載から通算して第103号)の内容を題材として、皆さんとの自由意見交換をしてみたいと思っていました。
■新・H教授の環境行政時評〔2012・冬〕COP17の総括、原発・フクシマ最新動向、そして自壊する日本と世界
http://semi.ksc.kwansei.ac.jp/hisano/2012_winter01.html
- 環境掲示板としての一種の実験的利用法を意識してのことですが、震災復興や原発・フクシマ問題の受け皿としてもそちらに移行したほうがいいのかなと思ってのことです。
- EICネットの会員同士とはいえ、匿名性のネット一般で議論が深められるとは期待していませんが、いろいろな気付きを与えてくれるだろう事に意義を感じています。それを自分にとって、また多くの閲覧者にとってどのように役立てられるか否かは、それぞれの視点や意識により異なるとは思っています。ですから、意見は多いほど良く、異なるほどいいのです。掲示板ですから雑記帳替りでも構いません。違反行為であれば事務局からの教育的指導なり参加なりも歓迎です。
- 私自身の意見については改めて整理し直したいと思っています(回答欄に記載するつもりです)が、
EICネットの新連載記事も対象に加えたいと思います。
●エコチャレンジャー〔第1回〕南川環境事務次官/新年の抱負を語る(聞き手:環境情報センター理事長/大塚柳太郎)
http://www.eic.or.jp/library/challenger/ca120116-1.html
●環境さんぽ道〔第2回〕振り返ればそこが「世界の楽園」だった(立教大学教授/関礼子)
http://www.eic.or.jp/library/sanpo/sa120203.html
総件数 10 件 page 1/1
No.38031 【A-1.】
環境アセスメントはアワスメント
2012-02-08 10:26:29ZWlba5 ronpapa 抜粋■H教授> 辺野古の件だが、環境アセスが単なる手続きとして、辺野古移転を一歩前に進めるための道具にされている、というのは悲しいね。(中略)それでなくても環境アセスメントは、アワスメントだとか免罪符だとか単なる手続きだとか、いろんな陰口が叩かれている。ここへ来て、さらにイメージが悪くなるのは、残念なことだ。・・・
抜粋●関教授> 1980年代から90年代にかけて、白砂の浜辺を守ろうとした運動がありました。裁判も提訴され、全国紙レベルでも注目された織田が浜埋立反対運動です。・・・
- H教授が繰り返し述べておられた「時のアセス」とも関連するのだろうかと調べてみました。関教授の「振り返れば、そこが世界の楽園だった」の論旨がどの辺にあるのかは別にして(凡夫には理解できていませんが)、以下のサイト記事で、それぞれ述べておられることの接点を見つけたように思いました。
http://www.chugoku-np.co.jp/setouti/newseto/980427/980427.html
↑アセスの虚構−開発前提。機能せず〜織田が浜埋め立て、瀬戸大橋〜
抜粋≫ 日本の環境アセスメントは、なぜ「アワスメント」と揶揄されるのか。どう変えるべきか。住民運動の側からかかわってきた京都精華大の山田国広教授に聞いた。
〔出処:http://www.chugoku-np.co.jp/setouti/index.html 中國新聞「新せとうち学」に連載記事があります。〕
- そしてもう一つ、今時のマスゴミ記事とは違って、こちらも地域ジャーナリズムの真骨頂のひとつだと思います。
http://www.shikoku-np.co.jp/feature/rensa/ 連鎖の崩壊(四国新聞社)
こちらは四国新聞社の連載記事ですが、手始めには、第2部の13.白砂はどこへ、と16.免罪符、19.お飾り法…あたりを読んでみたらどうでしょう。
- いずれも13年前の記事内容ですが問題は風化しているのでしょうか。 国内の環境影響評価法の運用規定については改定が進んでいるとも聞いていますが、今後に期待は出来るのでしょうか。 原発問題や核廃棄物処理の問題においても、また再生可能エネルギー開発においても環境アセスメントは重要な関所になるはずですが、国益や地域益との費用対効果や投資対利便性といった金銭代替サステナビリティ評価尺度の呪縛の中で、より巧妙になるだけの事では困ります。
(私個人は自然保護至上主義者ではありませんが、欺瞞や虚構には嫌悪する性格です。)
No.38045 【A-2.】
Re:最近の環境事情について
2012-02-12 00:05:56ZWl5461 BATA 今回のH教授を読んでみましたが(めちゃめちゃ久しぶりにですが・・・)
ちょっと(いや、かなりかなぁ)残念な気持ちにさせられました。
確かに環境アセスメントはアワスメントだなんて揶揄されて久しいですが、
沖縄の問題は、このアセスとは違う部分で問題になってないですか?
基地の移転と自然破壊が問題であって、その内容は見た事がありません。
(H教授くらいになれば、内容をご存知なのかもしれませんが・・・)
世界一危険な基地としてアメリカでも有名な普天間基地を移転することは
必要なことなんじゃないでしょうか?
生徒さんに危険が及ぼされるとかって話ですよね?
米軍基地の要否をここで議論するつもりはありませんが、
そこが解決しない限り、堂々巡りばかりを繰り返してしまうと
思うんですよね。
仮にも辺野古を埋め立てて、基地を移転する事が決まっていたことを
思いつきのような意見でガラガラポンしてしまい、これで、普天間で
事故があれば、誰が責任を取るんでしょうか?
その危険性と辺野古の自然を守り通すことのトレードオフが全く語られずに、
何の話をしようと思ってるんでしょう・・・
単にH教授は沖縄の基地移転に反対だってだけの気がしました。
No.38050 【A-3.】
感想コメントありがとうございます
2012-02-14 14:48:43ZWlba5 ronpapa BATA様。
ご意見ありがとうございました。
- まさしく基地と環境問題はトレードオフの関係だと思います。が、事態は(鳩山発言の以降に)振り出しに戻るよりも複雑なものとなり、地域住民の問題から国民意識と政治問題へと戻り、さらに官僚型行政手法に対する不信感が深く根付いた中で混迷している印象です。
- ところで私の印象としては、H教授が基地移転に反対の立場をとっておられるとは感じていないのですが、それじゃぁどっちなの?と考えると、なかなか判然とはしませんね。
- ちょっと古いのですが、調べてみました。
8年前(2004年)の第21講 http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h041007_1.html の中に「時評2−普天間飛行場の辺野古沖移設を巡って」がありました。
そこでは、
H教授> 宜野湾市民の大半は辺野古沖移転なんて望んでないよ。かれらが望んでいるのは普天間返還だけだ。そして怒りの矛先は辺野古沖埋め立て反対派に向かず、米軍と弱腰の日本政府、そして沖縄にツケを押し付けて平然としている本土住民に向いているといっていいと思う。そのことにわれわれはもっと痛みを感じるべきだね。
と述べておられます。
- その後の第91講(大学の研究室ホームページに移行されてからの2010年7月稿)では、「普天間問題―ある総括」という欄を掲載されています。http://semi.ksc.kwansei.ac.jp/hisano/91_01.html
いずれにも共通するのは、誰にとっても他人事ではない!という論説のようにも感じます。
回答に対するお礼・補足
〔余談〕
- 私も数年前に普天間を見てきた印象からすると、生活の場でありながら、基地がど真ん中にあるという姿は異様に感じたものです。 そして何故か台南空港での印象を思い出しました。そこは軍用空港の一画に民間機が離発着する国内便空港でしたが、滑走路脇の各所に軍用ジェット機や攻撃ヘリが隠されており、タラップを降りてから空港ビルに移動するまでの間は、M16アサルトライフル銃を抱えた警備兵が警護する中を民間人がバス移動する形態でした。台北や高雄の空港は民間専用空港ですからそんなことはないのですが、今でも徴兵制をとる台湾では、即時戦闘スクランブル発進が可能な状態で待機する軍用空港の一部を民間利用しているのです。そういえば、この台南空港もかつては日本軍の飛行基地だったのですが、今では周辺部の全ては生活の場となっている中での光景です。 同じ軍事基地周辺の姿と言っても、そこに駐留するのは自国軍と他国軍の違いがありますから、沖縄の状況と比較できるものは何もないのですが、空港を出てタクシーに乗るまでは妙に緊張した精神状態が続いていたことを思い出します。
余談でしたが、臨戦体制を知らない我々にとってそれがどういうことか…安易には語れませんね。
No.38087 【A-4.】
Re:最近の環境事情について
2012-02-21 15:34:09ZWld61d なんと ついに関西電力の原子力発電所(原発)も全て停止しました。
このまま再稼働がなければ4月中に国内全ての原発が停止することになりますが、再稼働しなければ今年の夏も計画停電となるのでしょう。
再稼働には原発を持つ地域の反発をクリアしなければならないのでしょうが、どうなることやら・・・。
国民が一人残らず節電に協力すれば何とかなるとは思いますが、私の周りでは昨年の夏の様相はあまり見られません。
このスレッドでも話題になっていますが、HV、EVが果たしてよいのやら
自動車においてLCAの視点から考える二酸化炭素排出量について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=38066
私の車はもうすぐ80,000kmですが、まだ乗ります。前回の車は110,000km突破で動かなくなりました。最近、新しいものが出ると使えるものを捨てて買い替える方がいますが、それがどんなeco商品でも、今持っているものを大切に使う方がecoなのだと思っております。
車の場合は捨てていないのかも知れませんが、中古でその車を買って乗る方がいれば、その方は、ecoカーを選んでいないので環境にやさしくないのでしょうか?
電気を節約するのなら、原発やめて、ガソリン車で良いのではと思う今日この頃、
徒然なるままにお邪魔しました。
No.38106 【A-5.】
Re:最近の環境事情について
2012-02-26 20:55:15ZWl7b25 筑波山麓 「皆様」へ。
沖縄の問題は、「基地と環境問題」の視点も重要ですが、国際問題であることもご理解ください。
まず、北方4島が何故に、日本に返還されないのか?米国が、何故に、平和的に沖縄を日本に変換したのか?をお考えください。世界の歴史をひもとくときに、一旦、多くの自国民の血を流して手に入れた領土などを平和的に何の代償もなく、変換した例は非常に希少です。報道によれば、このときに、沖縄に核兵器を持ち込むこと、海兵隊その他の米軍はいつでも日本の了解なしに出動できることなどが秘密協定とされました。もちろん、これは、中国の台湾侵攻、北朝鮮の韓国侵攻に備えてのことです。北朝鮮と韓国は今も平和条約が結ばれておらず、休戦協定があるのみです。つまり、処々の制約はあるでしょうが、休戦協定を破棄していつでも戦争を開始することが可能な状態です。
それから、中国の政策を注視してください。米国がフィリッピンから去ったのちに、中国は、不法に南シナ海の南沙諸島を軍事的に占領し、フィリッピンの抗議にもかかわらず、不法占拠したままです。また、中国から伸びているように見えるすべての大陸棚は中国のものであると出張し、地下資源の採掘権は日本には一切ない、という見解です。また、最近、共同通信のクレジットの記事によると、キーティング太平洋軍司令官が訪中した際に中国から太平洋分割を提案されたとの事です。もちろん、日本は中国の分割範囲に入っております。などなど、枚挙にいとまがありません。
また、米国は中国の潜水艦戦力の強化、中国空母の就航をにらんで沖縄の米軍を第一撃から防ぐために、後方(グアムその他)に下げる計画を持っており、海兵隊の移転もその計画に従った一部です。
これらを総合的に考えるとき、果たして、沖縄問題は「基地と環境問題」のみとして考えることは可能でしょうか?例えば、尖閣列島の問題です。フィリッピンの南沙諸島、ベトナムの西沙諸島への中国の不法軍事占領と同様な軍事占領がないと思われますか?また、沖縄などの日本固有の領土スレスレまでの大陸棚海底資源の中国の開発独占がないと思われますか?また、尖閣列島を軍事的に不法占拠したときに、台湾への軍事侵攻がないと誰が保証できるでしょうか?中国は尖閣列島が中国領土であるとの考えを一度も否定したことはありません。日本が不法に占領しているとの認識です。
<つづく>
No.38107 【A-6.】
Re:最近の環境事情について
2012-02-26 21:03:38ZWl7b25 筑波山麓 <つづき>
現在の中国海軍戦力を考えれば、沖縄の海兵隊が居なくなれば、尖閣列島を軍事占領し、潜水艦、空母により防御すれば、朝鮮戦争のように米軍が出動して救援に駆けつけるまでに、十二分に台湾を占領できるとの誘惑を十二分に中国人民解放軍は持つでしょう。また、尖閣列島の直ぐそばの沖縄に海兵隊がいなくなれば、尖閣列島を中国が自己の領土を回復するとの宣言を行い、その占領を行ったときに、日本自衛隊がそれを抑止する能力はありません。
以上のことを十二分に考えたうえで、沖縄の「基地と環境問題」をお考えください。
No.38108 【A-7.】
A-4なんとさんのご回答に対して@(横レスですいません)
2012-02-26 21:16:34ZWl7727 todoroki Qを立てたronpapaさんには横レスですいません。
A-4なんとさんのご回答に対して、反応してしまいました。
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なんとさんのご回答(一部抜粋)
このスレッドでも話題になっていますが、HV、EVが果たしてよいのやら
自動車においてLCAの視点から考える二酸化炭素排出量について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=38066
私の車はもうすぐ80,000kmですが、まだ乗ります。前回の車は110,000km突破で動かなくなりました。
最近、新しいものが出ると使えるものを捨てて買い替える方がいますが、それがどんなeco商品でも、
今持っているものを大切に使う方がecoなのだと思っております。
車の場合は捨てていないのかも知れませんが、中古でその車を買って乗る方がいれば、
その方は、ecoカーを選んでいないので環境にやさしくないのでしょうか?
電気を節約するのなら、原発やめて、ガソリン車で良いのではと思う今日この頃、
徒然なるままにお邪魔しました。
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私の車ももうすぐ買って10年、走行距離10万kmになろうとしています。
もちろん普通のガソリン乗用車です。車体はそれなりにガタがきていますが、
エンジンはしっかりしていることで定評のあるホ○ダさんの車なので、全然ビクともしません。
でもそれだけではなく、いわゆる「エコドライブ」に努めて運転しているつもりです。
おかげで今でも長距離ドライブでは、10・15モード以上の燃費で走ってくれます。
言いたいのは、
「HVだから、PHVだから、EVだから、燃費がいい。だから地球に優しい」というのは、
ある意味本当ですが、ある意味ウソです。
そんな単純なもんではない、もっと複雑な要素がいっぱいあるんです。
同じ車でも、使う人それぞれによって走行距離が違う、運転のしかたが違うから当然燃費が違う、
だからライフサイクル全体でのCO2も変わってくるわけです。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=38066ではそういう議論をしたかったのですが、
投稿者に締め切られてしまいました。
No.38109 【A-8.】
A-4なんとさんのご回答に対してA(また横レスですいません)
2012-02-26 21:34:39ZWl7727 todoroki (続きですいません)
実はそんな私もそろそろ新車に買い換えようかと思っています。
候補はト○タさんのHVか、ホ○ダさんのHVです。
もちろん私のカーライフスタイルにあわせて、ライフサイクルのCO2を考慮しての上です。
PHV,EVは、現時点では考えません。PHV,EVは電力を使いますね。
なんと さんも一部書いていらっしゃいましたが、原発が止まってその代わりが火力発電では、
どうも車の後ろ(エギゾーストトパイプ)から吐き出すCO2を、
代わりに発電所の煙突から吐き出すだけになりそうです。今の日本の状況では。
(いや むしろHVより多くなりそうです)
そんなこんなで、私も掲示板にQ&Aを立ててみましたので、ぜひ議論させてください。
http://www.eic.or.jp/qa_new/index.php?act=view&serial=38104
No.38111 【A-9.】
Re:最近の環境事情について
2012-02-26 22:10:35ZWl7b25 筑波山麓 「todoroki」さんへ。
私は、軽自動車で約19万km乗っています。まだまだ、快調に走り、何の問題も起こしておりません。燃費も16km/L程度以上です。自動車生産のLCAを考慮すれば、燃費を維持しながら、乗りつぶせるところまで頑張るつもりです。
エコをお考えならば、ディーゼルエンジン車などを考えられたらどうでしょうか?欧米ではガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンがエコであると評価されております。また、BDF(バイオディーゼル燃料)を使用されれば、よりエコな運転が可能になります。米国EPAの評価によれば、パームオイルを原料として製造された以外のBDFのLCA(ただし、バージンオイルが原料)は20%以上エコであると評価しております。
また、廃食用油を原料としたBDFもございます。LCA評価には今一つというところがありますが、廃棄物をリサイクルしておりますので、エコ的であると考えられます。
なお、A−5、A−6の回答もご覧ください。
No.38300 【A-10.】
新・H教授の環境行政時評〔2012・春〕のご紹介
2012-04-16 21:45:25ZWlba5 ronpapa 当スレッドも長らく開放状態にしてありましたので、そろそろ閉じなくてはなりません。
先週、『新・H教授の環境行政時評〔2012・春〕 “春なお遠し、日本環境行政 ―三陸がれき、原発、そして水俣病の今―”』が上掲されましたので、これを潮時として一旦閉鎖とします。
■ http://semi.ksc.kwansei.ac.jp/hisano/2012_spring01.html
付記: Hキョージュには、メールにて「誠に勝手ながら、EICネット掲示板を利用しての意見交換に利用させていただきたく、事前のお断わりもなくURLリンク掲載した失礼をお許し下さい」との連絡を差し上げたところ、「あ、いくらでも使ってください。そういうふうに使われること大歓迎です。」との快諾(返信メール)を頂戴している事を申し添えます。
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