消費期限は必ず守らねばならないこと?
登録日: 2007年01月14日 最終回答日:2007年01月28日 エネルギー その他(エネルギー)
No.20393 2007-01-14 11:14:44 みっちゃん
『定められた方法により保存した場合において品質が急速に劣化しやすい食品又は添加物にあつては、消費期限(定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の食品又は添加物の劣化に伴う衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう。以下同じ。)である旨の文字を冠したその年月日及びその他の食品又は添加物にあつては、品質保持期限(定められた方法により保存した場合において、食品又は添加物のすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。以下同じ。)である旨の文字(当該期限と同一の期限を示す文字として適当であるものとして厚生労働大臣が定める文字を含む。以下同じ。)を冠したその年月日』・・・食品衛生法施行規則(昭和23年7月13日厚令第23号)より引用
飲食可能な期限をあらわしたもの。5日以内で期限になる食品に対しては消費期限を表示。
この期限は絶対的な基準として、必ず守ることが必要な期限なのでしょうか?
No.20394 【A-1】
質問の背景
2007-01-14 12:00:41 みっちゃん (
定義としては『定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう』
よく考えれば、期限を過ぎても品質の劣化がない場合もあるし、保存、その他の条件次第では品質に劣化がある場合もあるわけですよね。
消費期限と賞味期限は異なる物ですが、単純に期限がきたからといって捨てることが、豊かな生活としてよいことであると考えて良いのかと感じます。
防災訓練等でお配りした「乾パン」(品質保持期限が平成19年2月以前のもの)の廃棄をお願いします
http://www.city.yokohama.jp/me/kanagawa/oshirase/sirase/bousai.html
品質保持期限を越えた水缶の検査結果について
http://www.city.yokohama.jp/me/isogo/somu/press/2006/press-20060120.html
チーズの知識を身に付け、おいしく食べよう。
ここの(3)期限後の扱いについて
http://www.cheesemarket.jp/support.html
参考
品質保持期限及び賞味期限の用語の統一について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/12/s1211-8f.html
食品衛生法に基づく表示について
http://www.fuchu-doc.co.jp/eisei/eisei_hyouji.htm
No.20395 【A-2】
私の考え他
2007-01-14 12:25:29 みっちゃん (
消費期限切れ食品を食べる人はどれくらいいるのか?
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091144609298.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/1734782 とか
消費期限切れ あなたは食べる派?食べない派?
http://diary.jp.aol.com/uvsmfn2xc/636.html
でも考え方としては
http://www.oisca.ed.jp/blog/diary/index.php?ID=240
のように考えるかたもいらっしゃるわけです。
確かに消費者教育も必要ですし、政府としては安全確保のために基準を作らねばならないとの立場も理解できないわけではないのですが、日本人の国民性として、何でも新鮮な物を喜ぶ。
魚や肉などは本来その性格によって、締めるなり、屠殺するなりしてから時間をかけないとおいしくないのですが(肉など腐る寸前が一番だなどと発言する方もいます)、本来の味がわからなければマスコミなどに躍らせれて、新鮮であるほど良いと思わされているようです。(そのような物がないわけではありません)
また日付を確かめて(結構手間が掛かりますけど)棚の奥からわざわざ引っ張り出してくるかたや、触ればだめになる桃のような果実をいちいち指で押して平気な方も多く見られます。
これは、自分さえ良ければとの国民性なのか、単純な潔癖症なのかはわかりませんが、さる砂漠の国では逆に古い物から買っていたのが不思議で聞いて見たら『後から買う人のためだから』と平然といわれたことが妙に新鮮でした。
確かに品質不良の物を販売するのは、ただの詐欺でしょう。でも、材料が基準を満たしているかいないかは、各企業なり購入者が判断すべきことで、単純に材料の期限切れが悪質な法令違反となる行為と断言することが、正義になるのでしょうか?
皆様のご意見をお聞きしたいと思います。
私はあくまで、その場で使用可能か判断することは正義に反するとは思えないのですが?
No.20401 【A-4】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-14 16:27:26 todoroki (
食品の消費期限って、いったい誰が書くんでしょうか?やっぱりその食品の製造責任者(会社)ですよね。
ということは、「当該する食品の消費期限内で、きちんと保存されたものあれば、摂取した人が食中毒など何らかの不利益を被った場合、当社で責任を持ちます」という宣言が消費期限の意味なんでしょ?
しかし逆の言い方をすればこれは、「消費期限の切れた食品、または適切な保存方法をしないでいたんだ食品を摂取しても、当社は責任を負いません」宣言書ということにもなります。
さて、今回みっちゃんさんが言われているのは○×家の事なのでしょうが、同社が製品の製造工程に使った原材料の乳製品の製造者は、果たして誰なのでしょうか?
また、使った理由は、本当にTV報道通り「残ってもったいないから」だけだったのでしょうか?
それらの真相が明らかにならないと、結論は何とも言えないと思います。
もし原材料の乳製品が他社からの購入品で、消費期限切れを知っていながら何の分析,検査をすることもなく、ただ「残ってもったいないから」と言う理由で使ったのであれば、厳しく糾弾,断罪されてしかるべきだと思います。
最も問題なのは、「会社の利益,都合を、消費者の健康,安全に優先した」という企業理念です。また、品質管理の甘さ,担当者・責任者の労務管理の甘さ も問題です。なぜならそれは、どれをとっても日本の製造業からみれば「シンジラレナ〜イ」ことばかりだからです。
でも、原材料の乳製品は自社製品であり、消費期限を過ぎたので、社内で再分析,検査し安全は確認して、問題ないので使った・・・ということになると、それは問題になるのでしょうか?
(字数制限もあるので、またあとで加筆します。)
No.20402 【A-5】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-14 16:42:25 みっちゃん (
すみません、消費者というか使用者というか、期限が記載された商品を使用する場合に、期限を守る必要があるかないかです。
>義務自体の有無は法令の文面で判断するしかありませんが、表示の義務であり、消費者が期限後の消費をしても差し支えないと思います。
私もそう思いたいのですが、現在の報道の姿勢、内容は、消費期限切れの材料を使ったことが、違反のようないわれかたしてますよね?
コンプライアンスとして問題がないことを、何でこんなに大げさに騒がれるのか?
確かめて、使える物を使うことが非難されるべきことなのかと思いまして。こんなに騒がれるのなら全て捨てることが正義というか、企業の姿勢に為ると思うのです。
本来ならば、細菌数が『洋生菓子の衛生規範について』で定めた数値の何倍も(一説には100倍)超えているとか、あくまでも規範は規範で、法でないからまともな罰則がないとかのほうが問題と私は思うのですが・・・と回答している間に削除されてしまいました。
で具体的な今回の事件を離れて、本来非難してはいけないことを非難すると、それで回りは何か良いことをしたように思い、改革しなければいけないことを忘れてしまうのではと思いました。
実は、それよりも、もったいないとの気持ちがあるんですが、『もったいない』との素朴な気持ちは結局社会の趨勢からははじき出されるのでしょうか?
No.20405 【A-6】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-14 22:23:09 無耳猫 (
製品に不具合あったわけじゃなし、一日経過したからってリスクは大して変わらないと思います。
臭いが変とか、味が変とかそういう感覚を日頃から鍛えておくことも必要じゃないかとも思います。
品質管理を全て企業や他人に任せて、信頼を裏切る行為と言ってみたところで、ユーザー側が品質を判断する手段を持たないことのほうが問題と思います。
細菌数が多いとかの話も、ヨーグルトなんかは細菌の固まりみたいな食品であるし、純粋培養出来る手段をもたない家庭の自家製ヨーグルトなんかはおそらく雑菌の培養器と同じでしょう。納豆、味噌、醤油、漬け物など発酵食品はすべて細菌の固まりです。カビでびっしりのナチュラルチーズも売ってます。
企業の業務管理としては問題でしょうが、消費者は市販品が心配なら買わなければいいし、食べたければ自分で作って食べればいいことです。そのほうがずっとおいしいものが食べられます。
No.20416 【A-7】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-15 13:23:39 東大芦川 (
9月ごろの読売新聞の記事だったと思いますが、甲南女子大学の奥田教授の研究室で、期限表示のある食品が「実際にいつまで食べられるのか」という研究をしているってことですよ。
No.20421 【A-8】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-15 15:28:35 きら (
新聞広告クリエーティブコンテストというのがあり、昨年末に「環境」をキワードにした結果の発表があり、最優秀賞に「賢い主婦はスーパーで手前に並んでいる古い牛乳を買う」が選ばれています。
新聞広告クリエーティブコンテストのホームページ
http://www.readme-press.com/koukoku/index.html
審査の講評
http://www.readme-press.com/koukoku/2006/kouhyo.html
別に、このキャッチコピーを考えた人を悪くいうわけではないのですが、なんか違うんじゃないかなと思います。
古い牛乳を買うか、買わないかは各家庭の事情(世帯の人数とか、1パックの牛乳を何日間で使い切るかなど)や値段によるのであって、賢いか賢くないかは別問題だと思います。
「賢い主婦はマイバックで買う」とか「マイ風呂敷」や
「賢いスーパーはビンで牛乳を売る」が正解なのではないでしょうか?
ちなみに、最優秀賞に選ばれた方は主婦ではありません。
質問の趣旨からズレてしまいましたが、外国から輸入してまで販売し、賞味期限切れで廃棄している日本の現状を、生産者、輸送会社、販売会社、消費者が一緒になって考えないと解決できない問題だと思います。
消費期限を必ず守るべきかどうかは、ケースバイケースで判断して良いと考えます。
No.20458 【A-9】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-16 19:35:46 通りすがり (
消費期限を「誰が」守るのか(守らないのか)を明確にされたらどうでしょうか。
「1)消費期限を守って『自分』が食べる」のと「2)消費期限を守って(加工し)誰かに食べさせる(販売する)」では回答はまるで違ってきます。
そういうわけで、立場を変えながらの回答を。
私の場合なら、1)ならば「自分の舌で確かめ、自己責任で」食べるかどうかを決めます(諸費期限はあくまで目安)が、2)において他者への販売ならば絶対に消費期限を守らせます。2)において、相手が家族で幼児以下ならば消費期限+私の舌で判断するし、家族で幼児以上なら「自分で判断しなさいな」と本人の自己判断に任せますね。
加工業であれば、製品の品質管理は製造者の重要な責務であるわけで、それは原材料の品質期限を含めた品質管理にも及ぶ、というのが私の職業観であり、おそらく多くの日本の製造業さんはそのような職業倫理を持っていると思います。
No.20462 【A-10】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-16 21:13:59 todoroki (
消費期限の書かれている食品は、「工業製品」の側面を持ちます。
ですから、自分で食べるのは自己責任、誰かに食べさせる(販売する)のは製造者,販売者の責任ということですね。
我が家の近くは田んぼと畑が多くて、スーパーの野菜はあまり買いません。近くの農産物直売所で買います。
生産者は何百人といて、それぞれの商品に自分の名前と品名、値段とバーコードのついたタグを貼ってあります。
もちろん消費期限などは書いてありません。
消費者は「自分の責任で、自分がうまそうだと思う、自分の買いたい物」だけを買ってゆきます。
面白いもので、同じ大根,キャベツ,人参・・・でも、
人気のある生産者のものはすぐに売り切れ、
そうでない人のものは、いつも売れ残ってしまいます。
農家の方たちは個人業主でしょうが、これを企業(製造業だけでなくサービス業も)に置き換えると、
それはイコール「企業に対する信用の差」となります。
問題になった○×家は、今回の一件で「製品の品質管理に対する同社の企業としての信用」を軽視し、失墜させてしまいました。
これが日本の製造業として「シンジラレナ〜イ」行為なのです。
しつこいようですが、
消費期限切れ自体はたいした問題ではありません。
買うか買わないか、食べるか食べないかは、消費者の自己責任。
(消費者を)欺くか欺かないか、売るか売らないかは、製造者,販売者の企業責任。
これだけです。
No.20648 【A-11】
Re:消費期限は必ず守らねばならないこと?
2007-01-24 15:03:53 ちしゃ (
報道のありかたを考える上で興味深い話題です。
先日、知人が
「テレビをみていたら、なにかの薬品を吹きかけて細菌数を抑えている
食品工場の映像を、衛生管理のお手本のように報道していたよ」といっていました。
食中毒をおこす危険性があるような細菌数の食品を管理していないような
企業があるならそれは論外ですが、
薬品を多用して細菌数ゼロをめざすような管理をただ推奨するような報道は、
それもまた、近視眼的で他のリスクに無神経な報道ではないかと思います。
同じような例で、04年の鳥インフルエンザ報道でも、
工場のような密閉型鶏舎を、外からのウイルス侵入の可能性がきわめて低い
お手本のような鶏舎として報道しているテレビ報道がありました。
しかし、昨年鳥インフルエンザが発生した鶏舎には、
そのような密閉型鶏舎が含まれていました。
(はっきりとはしていませんが、未承認ワクチン導入が原因ではないかとして疑われています)
養鶏問題に詳しい知り合いによると、
鳥インフルエンザがいったん発生すると密閉型鶏舎のほうが病気がひろがりやすいそうです。
参考情報 畜産動物の福祉(へそ曲がり獣医の動物福祉論)
http://www4.ocn.ne.jp/~animals/tawagoto/feedquality2/feedquality-5.html
(この件についてはいろいろご意見はあると思いますが)
現在の社会では、リスクの範囲が多岐にわたり、
すべてのリスクがゼロになるというケースはほとんど考えられません。
リスクとベネフィットを秤にかけて、
その中で最良と思われるものを選択して生活する必要があると思います。
「賞味期限」や「細菌数」についても、
ただ超過したからダメというだけでなく、本来の意味を踏まえた上で、
消費者の選択に役立ち、バランスのとれたリスク管理を適切に考えさせるような
報道がされることを期待したいと思います。
ところで、農林水産省が平成19年1月23日に
「株式会社不二家における洋生菓子の期限表示に対する措置について」という
プレスリリースを行っていました。
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070123press_6.html