一般財団法人環境イノベーション情報機構
易分解性有機物の分析方法はありますか?
登録日: 2005年02月03日 最終回答日:2005年02月03日 ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)
No.9348 2005-02-03 04:56:59 くろ
廃棄物の好気性分解について検討することになったのですが、事前に廃棄物中の有機物が“易分解性”であるか“難分解性”であるかを判断する
必要があるという指摘を受けて悩んでいます。
ごみ質が木くず・紙くず・生ごみ等(≒易分解性)か、廃プラ等(≒難分解性)か目視で選別して重量比で示すことぐらいしか思い浮かびません。
熱しゃく減量では難分解性の有機物もカウントしてしまうでしょうし、底質調査法の全有機炭素(TOC)分析に使うCHN分析計も加熱分解のようですね。
土壌中の有機分について重クロム酸カリを用いて反応する炭素量を求める方法がありますが、これを準用することに問題があるでしょうか?
何か良い分析方法はないでしょうか?
また、窒素についても“易分解性”、“難分解性”の形態の違いがあるのでしょうか?
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No.9363 【A-1】
Re:易分解性有機物の分析方法はありますか?
2005-02-03 21:21:26 papa (
POPsを除き有機物は生分解すると考えてよいと思います。ただし分解生成物(残さ)は残ります。(石油や石炭は過去に生成した有機物の分解残さとのことです)
通常分解しがたいプラスチックでも、かびが生えたりすることも知られています。生分解性プラスチックなら尚更です。下記の本を読んでみてください。
「カビの常識 人間の非常識」
(平凡社新書 149)
井上真由美=著
> 熱しゃく減量では難分解性の有機物もカウントしてしまうでしょう。
熱しゃく減量でよいのだと思います。下水処理場では熱しゃく減量をもとにしたVSSとかMLVSSとかで有機物の量を判定しています。それで十分実用になります。POPsの量は%オーダーよりは桁違いに少ない量ですから。
回答に対するお礼・補足
アドバイスありがとございます。
プラスチックに黴ですか、たしかにシーリング材などにも黴が生えますね。
600℃加熱によってプラスチックも燃えてしまうと思っていたのですが、
試験法によって加熱時間が違うことに意味があるのでしょうか。
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