一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

規定濃度の意味? 

登録日: 2005年01月10日 最終回答日:2005年01月11日 地球環境 酸性雨

No.8992 2005-01-10 11:45:00 大気

下記にアルカリ度の測定方法が載っていたので示しますが、
分からない点がありましたので示します。
・塩酸の規定濃度で10.1gで約0.1Nと書いてあったのですがなぜ、そのようになるのでしょうか?分かる方おられましたらご教授願います。

現場アルカリ度測定のための0.05Nの塩酸をつくる
 なお0.05Nで測定した場合、試験水50(mL)では、滴定量がそのままアルカリ度(meq/L)となる。
はじめに0.5Nの塩酸をつくり、これで正確に力価(ファクター)の検定を行い、次にこの力価を基にして、正確に0.05Nの塩酸をつくる。
作成手順:

0.5Nの塩酸をつくる
濃塩酸0.5Nの作成:10.1(g)×5=50.5(g)を量りとり、ある程度水を満たした1(L)のメスフラスコに入れ、1(L)にする。(10.1gで約0.1N)
なお後で薄めることから、力価は1より若干高めにしなければならない。従って、気持ち多めに濃塩酸を入れる。使う塩酸は、精密分析用。(ヒ素がほとんど含まれていないものを使う事)
濃塩酸の濃度は約36(wt%)である。よって1(g)あたりのモル数は以下のようになる。
 HCl(Mole/gm)=(36/100)/36.5
 =0.0099(約0.01N)
力価の検定
0.1NのNa2CO3溶液をホールピペットで正確に25(mL)とり200(mL)の三角フラスコに入れる。ここに水を入れ、約100(mL)にしておく、そしてBCG-MR指示薬を数滴入れる。
ここに1で作成した0.5Nの塩酸を滴下する。
液が灰色(やりすぎると赤になる、赤にしないように注意)になったところ(5mLがf=1なので、これを目安にしておくと良い)で、三角フラスコをバーナーなどで加熱し、沸騰させて液中に溶存するCO2ガスを追い出す。すると若干青に戻る。
その後さらに0.5Nの塩酸の滴下を行い、液が赤く変化した点を終点とする。
例として始点を13.12、終点を18.10として計算を行う。
 f=(5×(0.05×(1000/25)))/a  ここにa:滴定量
 従って
  f=5/4.98
   =1.0040
出てきた0.5Nの力価にて、正確な0.05Nの塩酸を作成する。
この0.5Nの力価をもとに、正確な0.05Nの塩酸を1L作成する。
  1000mL×0.05N=x×0.5N×1.0040
  x=(1000×0.05)/(0.5N×1.0040)
   =99.60mL
従って99.6mLの0.5N(f=1.0040)塩酸を1Lにすれば、正確な0.05Nの塩酸となる。

総件数 1 件  page 1/1   

No.9003 【A-1】

Re:規定濃度の意味?

2005-01-11 15:55:22 福岡県 / 桜花

濃塩酸濃度は大体35.4%だったでしょう?

10.1gx0.354(HCl含有量)/36.45(分子量) =0.098
 => 約0.1N

塩酸は常温でガスなので、時間がたつと蒸発し、
当初よりも薄くなります。そのため、滴定により
ファクターを計算し、それを掛けることにより
正確な濃度をはかります。

総件数 1 件  page 1/1