汚染されている?汚染されていない?
登録日: 2004年11月30日 最終回答日:2004年12月03日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.8631 2004-11-30 07:01:53 なびす
計量証明事業に携わって間もない環境計量士です。
先に、がんちゃんの「土壌調査の測定値について」(5400)の質問「砒素の溶出量基準値0.01mg/L(以下)に対して分析値0.013mg/Lと言う判定は・・中略・・汚染されていることになるのですか」に対して、複数のご回答者のお考えを要約すれば「汚染されている」になると思います。この論理をどうしても理解できません。
私は、基準値の有効桁数が1桁、分析値の有効桁数が2桁とするならば、基準値の有効桁数1桁に合わせて分析値の2桁目の有効数値を四捨五入して1桁にして比較すべきではないかと考えられてなりません。もし、分析値の有効桁数が1桁なら、2桁目は無視して切り捨てるべきかとも思います。いずれにしても結論は「汚染されていない」になります。
恐らく、私の考えのどこかかに誤りがあるものと思います。どこに誤りがあるのか、できるだけご多数の方々にご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。
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No.8638 【A-1】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-11-30 12:41:46 BATA (
そもそも、基準値に有効桁数の考え方が入っているのでしょうか?
「0.01mg/Lという濃度以下であればよい」という考え方で設定されていると思っていたのですが、
それでは、件の0.013mg/Lはどうかというと、0.01mg/Lより大きい値ですよね?
ってことは、健康被害が発生する可能性があると考えるべきだと思います。
仮に0.0107mg/Lという分析結果があったなら、これも基準値の超過であると考えられると思います。
(実際には、分析は有効桁数が2桁になるはずですから、あり得ないですけどね)
私も、他の方のご意見を聞いてみたいと思います。
回答に対するお礼・補足
BATAさん、早速のご回答ありがとうございました。「そもそも、基準値に有効桁数の考え方が入っているのでしょうか?」・・・これまで入っていると考えて疑いもしなかったのですが、改めて考えると、入っているとする根拠はありません。ただ、全く別の分野ですが、鉄鋼関係で、例えばJIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)の燐の成分規格は、「0.030以下」(単位:%)と書かれてあります。「0.03以下」としなかった背景など調べてみることにします。
No.8648 【A-2】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-11-30 20:20:02 分析機関A (
考え方(受け止め方)は私もBATAさんと同じです。
環境基準や規制値の設定に対しそもそも有効桁数=精度の観点は組み込んでいないものと思っています。
Re.事例の原料規格は測定精度を求めていると捉えます。JIS規格の作成者であるため精度を重んじて表示するが当り前の考えがあるからでしょう。
話が反れてしまうかもしれませんが、「不確かさ」の整備はどうなったのでしょう。
この感覚の不一致が”現場”を混乱させているのではないでしょうか。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございました。「環境基準や規制値の設定に対しそもそも有効桁数=精度の観点は組み込んでいない」ということの確認方法、どなたかご存知の方いらっしゃいませんか。教えてください。
No.8664 【A-3】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-12-02 20:53:51 素人の戯言 (
有効桁数の概念は一般的なものでJISなら入っていて基準値には適用されないというものではないと思います。
>0.013mg/Lはどうかというと、0.01mg/Lより大きい値ですよね?
違うと思います。0.013mg/Lは0.01mg/Lとして考えるべきで0.013と0.01を比べることがおかしいのではないでしょうか?
0.01は0.0095〜0.0149999・・・を代表する数字だと思います。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございました。基準値に有効桁数の考えが入っているとするはじめてのご回答です。ここがキーポイントになりました。「有効桁数の概念は一般的なものでJISなら入っていて基準値には適用されないというものではないと思います」・・・同感です。
No.8665 【A-4】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-12-02 21:15:58 きら (
私も計量証明事業所に勤務しています。
私の記憶では、法令等の基準値・規制値は有効桁数2桁で表示されているのが一般的だと思います。
環境関係の全ての基準値・規制値を調べた訳ではないので例外があるかもしれませんが・・・・・。
例えば水質汚濁に係る環境基準では、pHが7.6〜8.3とかで表記されています。
7.60ではなくて7,6です。
有効桁数を1桁にすると7.6→8、8.3→8になり、pHの基準値は8になってしまいます。
また、大腸菌の基準で300とか1000とかの表記があり、一見すると有効桁数が3桁、4桁の様に見えます。
大腸菌は最確数(MPN)で測定するので、本来は3.0×10の2乗(または30×10)、1.0×10の3乗(または10×10の2乗)とするのが正しい表記ですが、一般の方に理解されにくいので300、1000としているのだと思います。
基準値・規制値の有効桁数については、法令ではなく通知とか通達等で決められている事が多い様です。
時間があれば、実際の通知・通達等を見てみます。
何かわかれば、また、メールします。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございました。大腸菌の基準の表し方で表記された数値が、必ずしも有効桁数を表すものではないことがわかりました。実際の通知・通達等で何かわかりましたら是非教えてください。
No.8671 【A-5】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-12-03 03:31:05 循(じゅん) (
環境基準値や排出基準値とは、測定により得られた数値を比較するときの目安(基準)であり「真の値」である。(あえていうならば、有効桁数は無限。)
一方、分析値は分析方法や測定誤差などにより有効桁数が限定されている数値である。一般に有効数字(桁数)を考慮して表現される。
(分析値の取り扱いについては、測定方法のマニュアルやJISに記載されている。概ね有効桁数3桁以上で分析されているものと思う)
また、環境省は測定結果の報告の仕方について指示することもある。
(例:公共用水域水質測定結果の報告について 平成5年3月29日 環水規)
「定量限界」「報告下限値」「有効数字・桁数」「単位」「平均値」などの取り扱い方法を指示している。
これにより測定結果は分析値よりも有効桁数が小さくされることもある。
(分析では有効桁数3桁以上であったが、測定値としては有効桁数2桁までで表現されてしまうなど)
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございました。「環境省は測定結果の報告の仕方について指示することもある」・・・例えば、平成13年環水企92号「環境基本法に基づく・・中略・・常時監視の処理基準について」の指示を、河川(類型AA)のBODの環境基準1mg/L以下に当てはめると、指示は結果の報告について@報告下限値:0.5mg/LA有効数値桁数:2桁(報告下限値の桁を下回る桁は切り捨て)となっています。基準と報告値の桁数が異なりますが、報告はこのようにしなさいということであって、基準値1桁と報告値2桁を比較するとは言っていないと思います。計量証明事業でも本例に従い報告値は2桁で報告することになると思いますが、報告したあとこれを基準値と比較してどう評価するのか・・と解釈しています。
No.8677 【A-6】
Re:汚染されている?汚染されていない?
2004-12-03 13:23:16 循(じゅん) (
私は「分析値0.013mg/Lは基準値(0.01mg/L以下)を超えている。」と思います。
なお、A-5 の前段でいいたかったことは、「基準値に有効桁数の考え方はなじまない」ということです。
後段(「また」以降)は、測定値の取扱いについて「こういう指示をされることがある」と事例を紹介したものです。報告された数値と基準値を比べて「超過している」「超過していない」を判断し、それを取りまとめて環境省は発表しています。
回答に対するお礼・補足
重ねてのご丁寧なメッセージありがとうございました。『報告された数値と基準値を比べて「超過している」「超過していない」を判断し、それを取りまとめて環境省は発表しています。』・・・ここを環境省はどうやっているかですね。何か公表されたものがあってもいいのではないかと思いますが・・・。
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