一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

バイオマス賦存量−野菜の茎葉部の重量について− 

登録日: 2004年11月23日 最終回答日:2004年11月24日 エネルギー バイオマス

No.8555 2004-11-23 01:25:49 ばんぶー

野菜クズのバイオマス賦存量調査を行っています。
バレイショ、ダイコン、ニンジンの3品目の茎葉部の発生量調査に苦戦しています。
可食部バイオマスの発生量は、農林統計から推計可能と考えていますが、茎葉部の発生量についての原単位等あればと探しています。

調査対象地の作付け面積、収穫量、出荷量に関する農林統計値は所持しています。
これらの数値を利用して、茎葉部の推計方法等あればご教示願います。
もしくは、一般的なバレイショ、ダイコン、ニンジンにおける茎葉部の重量を示した文献でもあればと考えています。
よろしくお願いします。

千葉県のバイオマスマスタープランでは、千葉県農業総合研究センター出典の野菜副産物係数を乗して推計しているようでした。しかし、野菜副産物係数についてネット上で検索することができませんでした。

総件数 1 件  page 1/1   

No.8564 【A-1】

Re:バイオマス賦存量−野菜の茎葉部の重量について−

2004-11-24 14:15:07 平井

こんにちは。

>可食部バイオマスの発生量は、農林統計から推計可能と考えていますが、茎葉部の発生量についての原単位等あればと探しています。

農作物種類別の「農作物残渣重量÷製品部分重量」の比率は、IPCCの温室効果ガス算定ガイドラインなどに掲載されているものがあります。
温室効果ガスの排出インベントリ作成では、農作物残渣の野焼きによるCH4, N2O排出や、農地への鋤込みによるN2O排出などがカウントされており、これらの推計方法の一部として、農作物残渣の発生量の推定式が示されているようです。

Revised 1996 IPCC Guidelines for National Greenhouse Gas Inventories
http://www.ipcc-nggip.iges.or.jp/public/gl/guidelin/ch4ref6.pdf
(4.85 Table 4-17)

IPCC: Good Practice Guidance and Uncertainty Management in National Greenhouse Gas Inventories
http://www.ipcc-nggip.iges.or.jp/public/gp/english/4_Agriculture.pdf
(4.58 Table 4-16)


上記の表には、Potatoesはあるのですが、ダイコンやニンジンはないようです。幸い、ダイコン・ニンジンは、茎葉部を含む丸ごとのまま売られていることもあるので、何本か購入して実測しても良いのではないかと思います。


>千葉県のバイオマスマスタープランでは、千葉県農業総合研究センター出典の野菜副産物係数を乗して推計しているようでした。しかし、野菜副産物係数についてネット上で検索することができませんでした。

千葉県農業総合研究センターに問い合わせするのが早いのかもしれません。
〒266-0006 千葉市緑区大膳野町808
TEL:043-291-0151 FAX:043-291-5319

以上です。お役に立てば幸いです。

回答に対するお礼・補足

平井様
ご回答いただきありがとうございました。
IPCCガイドラインは盲点でありました。大変参考になり感謝申し上げます。

さて、その後私の方でも様々検索をかけたところ
北海道立中央農業試験場の報告に乾物重量比が
示されていました。
また、バレイショの茎葉重に関しても、北海道や長崎県の報告書に記載されていました。
残りはニンジンの茎葉重量のみとなりました。
今後も検索するつもりですので、調べた結果は後ほど
この場でご紹介したいと思います。

北海道農試研報 149 57-91(1998)
http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/pdf/JASI/39-1921.pdf

総件数 1 件  page 1/1