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環境Q&A

加水分解について 

登録日: 2004年11月16日 最終回答日:2004年11月18日 水・土壌環境 水質汚濁

No.8465 2004-11-16 02:36:10 uni

質問します。
有機物の加水分解速度と温度にはなにか関係があるのでしょうか?
加水分解は酵素を出す微生物にのみ関係するのですか?
例えば、滅菌した純水に同量のジャガイモを入れ異なる温度(例、20度、80度)で攪拌を続けた時の溶解度には差があるように思えるのですが。とすれば、物理的(熱)な固形物の溶解も加水分解と呼ぶのですか?
教えてください。

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No.8504 【A-1】

Re:加水分解について

2004-11-18 13:51:01 東京都 / 少し環境

 加水分解は化学反応の一つで、水だけでも反応が起きますが、酵素、微生物以外に、酸、アルカリ、金属などによっても速度が大きく変化します。
 化学反応では一般には温度が高くなると速度が速くなります。理論上は温度の指数関数ですが、高温では副作用も多くなります。
 しかし微生物が関与すると、種類によって違いますが、微生物の活動する最適温度があります(30℃〜40℃などが多い?)。微生物を除いた酵素だけの場合でも最適温度があり、あまり高温では酵素自体が分解する可能性もあります。

 ジャガイモの話は、詳しい所は知りませんが、また別のような感じがします。
 ジャガイモ自体の持つ酵素による加水分解も考えられますし、80℃という温度では長時間経つと加水分解も起きると思いますが、通常は固形のデンプンがほぐれて水に分散(あるいは溶解)して行く過程と思います。こちらの方は物理的な変化といえますが、これも一般には温度が高いほど速度が速くなります。

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