山の管理・手入れについて
登録日: 2004年11月06日 最終回答日:2004年11月07日 自然環境 身近な自然の保全
No.8345 2004-11-06 02:15:25 けやきのき
私の実家には山があるんですが、その管理・手入れの仕方についてご助言頂ければと思います。
その山はほぼ天然林で、曽祖父の時代から家で守ってきたものです。しかしここ20年程は殆ど手付かずで手入れというものは全くしないできました。これから私の代でもまたちゃんと守りたいと思うのですが、さてどこから始めたらいいのか…。
今の山の状態は、上・中層は杉・ヒノキと広葉樹の混合だと思います。光はそこそこ入る山ですが下草はそれほど生えてません。ただ、笹・竹の進入が気になります。枯れたり折れたりしてかかり木になっているものも結構あります。
昔は雑木林の様に明るい山で里山として利用していたのですが、今は木も大きくなり種類も本数も増え、その様子はだいぶ変わりました。
これらの背景をふまえて、
・下草刈りの仕方:(下草刈するべきなのか)笹や竹はすべて刈るべきなのか。その他の木々はそのままにしておいていいのか。
・かかり木の処理の仕方(処理するべきなのか)
・目指すべきはどの様な山の姿なのか。(商業目的の山にするつもりはありませんが、管理する上で切って売ったりした方が良い場合もあるんでしょうか?混み過ぎになった場合とか…?)
・その他、管理する上ですべき事・気を付けるべき事
…を、少しでも教えて頂ければと思います。出来ましたらそれぞれについて理由も教えて下さい。
長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
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No.8346 【A-1】
Re:山の管理・手入れについて
2004-11-06 20:13:22 ひげ (
商業目的にするつもりは無いとありますが、用材林としての管理を必要としないという意味では無いでしょう、現時点までにスギ、ヒノキの枝打ちなどは行なっているのでしょうか、行なっていない場合は用材としての価値を考えず自然林としての林分整理ぐらいに止め置く方が良いのかなと思います。
里山など薪炭林として利用されている時の林分内見通しは
50m位が清々しく感じる様ですので参考にして下さい。
タケやササは激しく侵食繁茂しますので直ぐにでも強制撤去をお勧めします。
かかり木(自然倒木では特に)は強風時自然発火の原因と成り危険ですので専門家の指示の元これも直ぐに撤去した方が良いと思います。
その他災害の原因と成るような部分があれば今の内に積極的に対処しておく事が重要でしょう、後は子供の頃過ごされた林分環境を思い起こして快適な森林創出を目指されれば良いと思います。
最小限度の間伐でも林床に日が当り、下草刈を行なう事で菌類の働き、特に外性菌根菌の働きが活発になり、キノコや山菜など特用産物の発生も期待できます。また快適な自然環境体験も可能でしょう、この様な環境を自己所有できる事は素晴らしいと思いませんか。
予算があれば各種キノコの原木栽培や、沢があればワサビなどの栽培、小規模伐開して有用樹木を栽培する事も可能です、せっかくの伝来の土地放置しないで自然の恵みを享受され、森林を有効利用される事をお勧め致します。
回答に対するお礼・補足
さっそくのお返事ありがとうございました。これまでは「管理」をすることしか考えてなかったんですが、その様に有効利用することも出来るんだと改めて気付きました。「保存」と「共生」両方することも可能なんですよね。
昔沢山生えたキノコも今は姿がなく環境変化のせいかと諦めていたのですが、手入れによってまたその恵みを受けられるかもしれないんですね。その他ご提案頂いた森林利用の仕方も考えてみようと思います。
「この環境を自己所有できる事の素晴らしさ」「伝来の土地での自然の恵みの享受」。頂いた言葉をしっかり受け止めたいと思います。自分の置かれた環境がどれほど素晴らしいものか、そしてそれを残してくれた先祖への感謝の気持ちを忘れることなく、これから山とどう係わっていくか・どんな山にしたいか、じっくり考えたいと思います。本当にありがとうございました。
No.8352 【A-2】
Re:山の管理・手入れについて
2004-11-07 19:48:27 かもしか (
ネットで検索したらこんなの↓ありました。
http://www.koanet.co.jp/forest/Index.htm
休暇を取って参加されたらどうですか。
回答に対するお礼・補足
わざわざありがとうございました。山についての色々なサイトも以前から探してたんですが、これは初めて知りました。実家からも遠すぎず、趣旨も自分の求めているものそのままで、ぜひ参加も考えようと思います。おかげでこれから先の事について、目の前の曇りが少し晴れた様な気がします。本当にありがとうございました。
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