一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

有害大気汚染モニタリング結果の評価方法 

登録日: 2004年10月26日 最終回答日:2004年11月01日 大気環境 大気汚染

No.8178 2004-10-26 11:53:18 ドットコム

「有害大気汚染モニタリング」には測定マニアルがありますが、基準などが見当たらず、その評価に困っています。
よくあるのは、一般大気の測定値が羅列されていたり、WHO基準などを引用したデータなどです。これらのデータを目安にするといった事でありますが、実際のところはそれぞれのバラつきも多く、ましてや規制値で無い限りにおいては高い測定費用に見合った評価が出来ないと思います。
特に重金属の基準地を知りたいのですが、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願います。

総件数 3 件  page 1/1   

No.8214 【A-1】

Re:有害大気汚染モニタリング結果の評価方法

2004-10-28 00:32:59 きら

きらです。

ちょうど今、仕事で全国都道府県の大気質の状態を調べているところです。

各都道府県の環境白書に結構情報が載っています。

例として最南端、沖縄の白書を紹介します。

http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/2487/H15%20hakusyo%203.pdf

有害物質の大気汚染の状況がでています。
参考にしてください。

No.8258 【A-2】

Re:有害大気汚染モニタリング結果の評価方法

2004-10-30 01:42:47 循(じゅん)

国や自治体の「有害大気汚染モニタリング」の公表資料を見ると、「環境基準値と比べて低かった(高かった)」という表現が見られますね。環境基準が設定されていない物質だと、測定値の羅列だけだったり、「過去の調査結果の範囲内だった」などと記されているだけだったり・・
「測定値の評価」はどこも「悩みの種」のようで、環境省の公表スタイルにならっているようです。環境省の「(参考資料)環境基準値及び指針値について」や「(参考資料)モニタリングを行った物質の発がん性の評価等、評価値等」を利用しているところが多いように見受けられました。
(国が「有害大気汚染物質モニタリング指針」で指示しているためとも考えられます)

WHO、EPA、IARC、ACGIHといった国際的に認められた機関の発表している情報の収集は大事と思います。
「有害大気汚染物質」のうち測定されている物質のほとんどはPRTR対象物質データベース等の文献に掲載されていると思います。

「基準値との比較」にこだわらずに他の切り口も探してみてはいかがでしょうか。
「健康リスク評価」も大事なことと思います。
「H15.07.31 今後の有害大気汚染物質対策のあり方について(第七次答申)」
http://www.env.go.jp/council/toshin/t07-h1503.html
この第七次答申における「水銀」や「ニッケル化合物」の資料が参考になるのでは。
PRTRデータを取り入れて解説しています。

そのほか化学物質のリスク評価については、経済産業省化学物質審議会、独立行政法人 産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター(CRM)、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)などが参考になると思います。

*******************************************
(2005/07追記)
三位一体補助金改革により、大気環境モニタリングに係る国の補助制度が廃止されたようですね。
自治体の独自財源となると、結果の評価が今までより重要になりますね。VOC規制などにも目を向けなければならないでしょう。そういえば検討会の報告書が出ていましたね。国民も注目しています。お仕事がんばってください。
「大気環境モニタリングの在り方に関する検討会」
http://www.env.go.jp/air/osen/mon_commi/

No.8289 【A-3】

Re:有害大気汚染モニタリング結果の評価方法

2004-11-01 14:27:45 KAN


有害大気汚染物質としては、該当する可能性のある物質として234種類、そのうち特に優先的に対策に取り組むべき物質(優先取組物質)として次の22種類がリストアップされています。

この優先取組物質のうち、アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀、ニッケル化合物については、2003年7月31日の中央環境審議会答申により指針値が設定されています。

また、排出又は飛散を早急に抑制しなければならない「指定物質」として指定された、
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ダイオキシン類の4物質に
ついては環境基準が設定されています。
(ただしダイオキシン類はダイオキシン類対策特別措置法の制定に伴い、
平成13年1月に有害大気汚染物質からは除外されています)

参考
http://www.epcc.pref.osaka.jp/shidou/chem/edcs/haps_menu.htm
http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/epb/kanshi/worda/haps.html
http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/epb/kanshi/worda/haps022.html

環境省 大気汚染に係る環境基準
http://www.env.go.jp/kijun/taiki.html

総件数 3 件  page 1/1