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環境Q&A

古紙利用について 

登録日: 2004年10月20日 最終回答日:2004年10月26日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.8094 2004-10-20 09:04:34 匿名

今、中国や韓国など古紙を大量に輸入していますが、その後どのように利用されているのか知りたいのですがなかなか見つかりません。何かご存知でしたら教えてください。お願いします。

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No.8106 【A-1】

Re:古紙利用について

2004-10-21 17:52:56 tom

>今、中国や韓国など古紙を大量に輸入していますが、その後どのように利用されているのか知りたいのですがなかなか見つかりません。何かご存知でしたら教えてください。お願いします。

現在、中国では大手製紙会社が紙の生産設備の建設に乗り出しています。
これは、安い労働力確保と今後の紙需要増を見込んでのことだと思います。
従って、製紙原料として利用されているものも多いのではないでしょうか(具体的な根拠はありませんが)。
中国では、これまで紙の使用量が多くなかったため、発生する古紙の量が少なく、日本などから輸入しているようです。
韓国については?です。

No.8107 【A-2】

Re:古紙利用について

2004-10-21 18:31:37 GI

週間循環経済新聞が参考になると思います
公式HPにみだしのバックナンバーがありますので
そこで参考になる記事があるかどうか確認してはどうでしょうか?
http://www.nippo.co.jp/jk/
今年の9月20日号などにも
古紙、中国への輸出激増についての記事があるようです

身近に購読している会社、研究室などがあれば良いのですが
無いとおいてある図書館などを探すのが大変かもしれませんが
廃棄物関連のニュースを見るのには最適ですよ

No.8189 【A-3】

Re:古紙利用について

2004-10-26 22:58:53 民間担当

国土の大半が砂漠と草原である中国は木材資源に乏しいため、好調な輸出用のダンボール
が不足しています。また、今や中国は世界でも屈指のパルプ生産量を誇っていますが、輸
出によるダンボールの消費もあるうえに広大な国土からの古紙回収が十分でないことから
、古紙リサイクル率は34%しかありません。そのため、中国では20年以内にパルプ原
料の自給自足体制を目指しており、新植林地帯では成長の早いポプラが増えているとのこ
とです。しかし、少なくとも10年間は原料不足の状態から脱却できないと言われていま
す。そのために、輸入原料に依存するしかないというのが現状です。

tomさんの回答に、大手製紙会社の中国進出について触れられていました。中国では外国
企業単独での紙生産設備の建設は許可されるようですが、パルプ生産設備の外国企業単独
での建設は難しいようです。このあたりの事情も、中国の古紙輸入増加に拍車をかけてい
るものと考えます。このように、「人民元」の固定相場に支えられた輸出が好調であるか
ぎり、木材資源の自給が可能になる10年後までは、この状態が続くようです。

日本の新聞古紙は再生紙率が非常に高いためにパルプ繊維が短いために、中国では「品質
の良い」欧米からの新聞古紙を多く輸入しているようです。杭州にある富陽地区には30
0〜400社の中小製紙会社があると言われており、「富陽廃紙交易」では1日に入荷し
た4000t〜5000tの古紙が完売しているということです。

韓国にも日本からの古紙が輸出されていますが、1999年以降は韓国よりもタイや台湾
への輸出の方が圧倒的に多くなっています。日本では2000年に印刷用紙が値上げされ
ていますので、それを境に韓国製紙メーカーからの印刷用紙の輸入が増えているのも事実
です。しかし、中国への古紙輸出量に比べたら韓国への古紙輸出量は微々たるものです。


回答に対するお礼・補足

皆さんありがとうございました!とても参考になります★

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