中間塩素処理

No.7785 2004-10-04 09:09:33 エコカンチ

技術士（水道部門）に挑戦中の一社会人です。
水道施設設計指針では、トリハロメタン低減のためには、前塩素処理より中間塩素処理とした方がよい（p284）、と書かれていますが、この理由は何でしょうか？
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。

No.7787 【A-1】

Re:中間塩素処理

2004-10-04 11:32:28 せんめい （

そもそもは、濾過処理した水の殺菌目的で塩素を注入していたわけです。でも、臭いが抜けなかったりとか処理槽が生物膜で詰まったりとかで、処理槽へ放り込む前に塩素を注入したわけです。（ご存じかと思いますが、塩素は脱色・脱臭・殺菌や金属類の溶解が出来ます）でも、そればかりではなくて、塩素と不純物が反応してトリハロメタンが生成されてしまいます。そこで、原水へ放り込む塩素を極力少なくし、沈殿凝縮を終え、不純物をあらかた取り除いたものに塩素を投入するのを中間処理といいます。
不純物があらかた無くなっているので、トリハロメタンの生成を抑えることが出来ます。
かんたんに覚えているだけの内容なのですが、お役にたちましたか？

回答に対するお礼･補足

せんめい様

わざわざご回答くださり、ありがとうございました。
ただ、ほんとに申し訳ないのですが、正直申しましてまだモヤモヤしています。

一番モヤモヤしているのは、濾過の前に行う中間塩素処理では、前駆物質を酸化・分解できるのに、後処理では前駆物質と遊離塩素が結合してトリハロメタンが生成されるという、そのメカニズムの違いです。
なぜ中間処理では前駆物質が除去できるのか？
なぜ後処理では前駆物質と結合してしまうのか？
この点がもやもやしているところです。

この点については自分でもまたこれから調べようと思っていますが、ご存知でしたらお教えいただけると助かります。

最後になりますが、ご回答くださったこと、心よりお礼申し上げます。
本当にあいがとうございました。

エコカンチより