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環境Q&A

濁度測定について 

登録日: 2004年09月15日 最終回答日:2004年09月17日 水・土壌環境 水質汚濁

No.7584 2004-09-15 11:04:23 ヨッシー

工業用水の濁度測定を透過光方式にて測定していますが、
標準物質のカオリンとホルマジンでの検量線を引いての
測定値にかなりの開きがあります。
一般的にはどちらを採用して測定したほうが良いのか
教えて頂きたいと思います。
宜しくお願いします。
(悩みすぎて不眠症のヨッシー)

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No.7621 【A-1】

Re:濁度測定について

2004-09-17 20:22:04 MTO

濁度標準は、規格制定時は精製カオリンのみであったと記憶します。沈降法により粒度調整し作成していたため精度も確認できない時代でした。市販品が出回っても粒子の安定度や保証が取れないことから、ホルマジン標準が規格化されたと理解しております。「どちらが一般的か」の回答にはなりませんが、規格で示すとおり両者の差が明らかであることから単位も区分すると認識しています。
以上記憶だけの連絡ですみません。
参考まで)工業用水としての指標で濁度を用いるに「透過光法」では感度が足りないのではないでしょうか。高濃度標準時も安定した測定が可能ですか?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございました。
私どもは、はじめはカオリン濁度での検量線を使って測定しておりましたが、ご指摘の通り安定的な精度を求めるためにホルマジンを用いて検量線を作成しました。このたびの台風続きで受け入れの工水濁度が上昇し、たまたま両方の方法にて測定したところ、透過光方式では大変な差が出てしまいました。測定値が低いところではあまり影響はないと思いますが、濁度上昇すると大変な差が生じてしまい、受け入れするかしないかを判断する基準としてどちらを採用するかで大変でした。これからは、ご回答頂いた内容を参考に検討して行きたいと思います。
ありがとうございました。

No.7624 【A-2】

Re:濁度測定について

2004-09-17 22:26:27 きら

きらです。
MTOさんとも重複するところもありますが・・・・。
以前、日本ではホルマジンの入手が難しく、カオリンが公定法となっていたと記憶しています。
ちなみに、カオリンは鉱物の一種で粒の大きさを完全に均一することができないことと、安定性が良くないことから、標準液として、あまり好ましくないといわれています。

ヨーロッパでは、昔からホルマジンが濁度の標準液として使われていたようです。

今は、流通の状況が昔に比べて、格段によくなったので、ホルマジンも入手しやすくなっているようです。

御質問のどちらが一般的かという事ですが、今年4月から施行開始の水道法・新水質基準では「ポリスチレン」となっています。(平成15年7月22日厚生労働省告示第261号)

ポリスチレン濁度標準液は従来のホルマジン濁度とほぼ同等の安定性が有るとして採用されているようです。

昔はカオリン、今はホルマジン、これからはポリスチレンとなるのではないかと思います。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございました
貴重な情報を頂きました。
水道法・新水質基準のポリスチレン系標準液物質については、今後とも検討して行きたいと思います。
出来ればJISに入ってもらえばすんなりと決められるのですが、でも測定方法は日進月歩私どもの頭も切り替えて行かねば、との思いがします。参考にしてまた勉強します。
本当にありがとうございました。

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