一般財団法人環境イノベーション情報機構
京都議定書の削減目標について
登録日: 2002年05月14日 最終回答日:2002年05月15日 地球環境 地球温暖化
No.744 2002-05-14 12:16:22 宏明
京都議定書についてですが、
温室効果ガス削減を日本は6%、
その他の国でもいろんな数値が定められていますが、
その数値の決め方の経緯、基準、根拠について
どなたか知っている方教えてください。
総件数 2 件 page 1/1
No.747 【A-1】
Re:京都議定書の削減目標について
2002-05-14 20:57:14 平井 (
html版(476KB)は
http://unfccc.int/resource/docs/tp/tp0200.htm
pdf版(640KB)は
http://unfccc.int/resource/docs/tp/tp0200.pdf
著者:Joanna Depledge
タイトル:TRACING THE ORIGINS OF THE KYOTO PROTOCOL:
AN ARTICLE-BY-ARTICLE TEXTUAL HISTORY
文書番号?:FCCC/TP/2000/2
この文書の
Article 3.1の解説部分の
・Differentiated emission commitments
と
・Level of individual targets
というところに、交渉の経緯が記されています。
客観的な基準に基づいて設定された目標というよりは、各国が受け入れ可能でかつ付属書I国全体で5%程度の削減となるように調整された政治的目標と言えるかと思います。
回答に対するお礼・補足
わかりました。ありがとうございます。私は、職場で環境ISOを担当しています。産廃やCO2の削減目標値を設定するのに、各部課一律、同じ数値に設定したら、逆に社員の不公平感を募らせてしまいました。その時、ふと、京都議定書のあの数値はどのように設定したものか疑問に思ったのです。教えてくださったサイトも早速調べてみます。
No.750 【A-2】
Re:京都議定書の削減目標について
2002-05-15 10:14:42 君山銀針 (
久しぶりに回答を拝見しましたが、いつも正確な情報で勉強になります。
数値目標は1997年に京都で開催されたCOP3で決定し、京都議定書に盛り込まれていますが、決定までに、各国一律の削減目標とすべきか、国によって目標を変えるのか、国によって違うのだとしたらどんな算定方法にすべきかなど複雑な議論がありました。
平井さんの英語のページの補足情報としてですが、京都議定書の交渉の詳細な経緯については日本語で読める書籍もあります。(削減目標の部分の記事がどのように書かれているかは確認していませんが)
『京都議定書』S.オーバーテュアー, H.E.オット著 ;
シュプリンガー・フェアラーク東京 刊
http://61.208.151.219/content/ISBN4-431-70910-X.html
価格は3,800円+税とやや高いのですが、京都議定書に盛り込まれている内容の議論の背景が項目ごとに整理されています。
なお、そこまで詳細ではありませんが、全国地球温暖化防止活動推進センター の条約のページ
http://www.jccca.org/more/benri/jyoyaku.html
気候変動枠組条約交渉の歴史
http://www.jccca.org/cop/0/index.html
環境省地球環境局 温暖化関連情報(COP3以降)
http://www.env.go.jp/earth/index.html
外務省 地球温暖化問題
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/index.html
などにも国際交渉の経緯についての情報が掲載されていますので、興味のある方は参照にされるとよいと思います。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます。辞書片手に悪戦苦闘中でした。参考にいたします。
総件数 2 件 page 1/1