一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

燃料計算における窒素分の取り扱いについて 

登録日: 2004年08月10日 最終回答日:2004年08月17日 大気環境 その他(大気環境)

No.7224 2004-08-10 22:59:58 勉強ちう

 公害防止管理者(大気1種)にむけ勉強中の身です。
 固体・液体燃料の理論空気量の公式として
(式2.2) A0=8.89c+26.7(h-o/8)+3.3s
というのがありますが、この式には燃料に含有される窒素分nが燃焼に要する空気量が考慮されていません。しかし、理論燃焼ガス量の計算においては、
(式2.13) G0=A0+5.6h+0.7o+0.8n+1.24w
と窒素分の燃焼を考慮した公式となっています。
 理論空気量にあっても、理論燃焼ガス量にあっても、燃料に含まれる窒素分が燃焼することに違いはないので、(式2.2)に窒素の燃焼に要する空気量が含まれていないことに合点が行きません。
 が、各種文献を当たってみても、(式2.2)(式2.13)は常識のごとく書かれており、なぜ(式2.2)に窒素の燃焼に要する項がないのか全く解説されていません。

 受験にあたっては公式丸覚えでも問題ないことは承知していますが、どなたか上記の解説を頂けないでしょうか? 

総件数 2 件  page 1/1   

No.7226 【A-1】

Re:燃料計算における窒素分の取り扱いについて

2004-08-10 23:31:07 こん

 難しそうな公式で、昔のことは忘れましたが、違いは分かりそうです。
燃料中の窒素は燃えてガスになりますが、ほとんど(全くではありませんが)酸化物になりません(酸素は消費しない)ので、燃焼ガスには入ってきても、必要空気量には入ってこないということと思います。
 ついでながら、受験用にはともかく、公害防止の業務を目指されるなら、ある程度根拠も理解された方が良いと思います。

回答に対するお礼・補足

 早速ありがとうございます。
 燃焼に伴う窒素化合物が必ずしも酸素と結合しない点や、Fuel NOの変換率が12-50%であることを考えるとc,h,sに比べて無視できる程度しか発生しないのでは...と自分なりには考えてはいました。でも、そこまで懇切丁寧に書かれた書籍は見つけられなかったのです。
 大変参考になりました。ありがとうございます。

No.7255 【A-2】

Re:燃料計算における窒素分の取り扱いについて

2004-08-17 17:04:09 MK

(式2.2)で示す理論燃焼空気量の式は、燃料中にNが含まれていても、理論式ではNはN2に化学変化する仮定での式です。(本来はNOやNO2などありますが、極微量と考えてよいです。)
一方、(式2.13) の理論燃焼ガス量は排ガス量なので、燃料中に含まれるC、Hなどが酸化されたCO2、H2Oのみでなく、空気中に含まれる79%のN2、また燃料中に含まれるNから発生するN2も含まれるので、式中にNの係数が含まれる、ということです。
質問の意図と違っていたかな?

回答に対するお礼・補足

どうもありがとうございます。大変参考になります。

総件数 2 件  page 1/1