一般財団法人環境イノベーション情報機構
シロバナタンポポ
登録日: 2002年04月28日 最終回答日:2002年04月30日 自然環境 自然とのふれあい
No.714 2002-04-28 20:14:37 畑花
この前、一般に、珍しいといわれるシロバナタンポポが、私の畑にたくさん咲いていました。それは、カンサイタンポポよりも、背が高く、たくさん咲いていました。そこで、質問です。
1)白いタンポポ(シロバナタンポポなど)は、どういったものですか?どこから入ってきたのですか?
2)白いタンポポは、なぜ咲くのですか?
3)私の畑には、なぜ多かったのでしょうか?意見をきかせてください。
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No.718 【A-1】
Re:シロバナタンポポ
今晩は、「ひげ」です>1)白いタンポポ(シロバナタンポポなど)は、どういったものですか?どこから入ってきたのですか?
>2)白いタンポポは、なぜ咲くのですか?
1と2の質問について、関連が有りますので纏めてお伝えします。
日本のタンポポは約26種程存在するとされています、この中で白色花は少なく良く目にするのは在来種で暖地性のシロバナタンポポととやや高地性のウスキタンポポ位でしょう。
シロバナタンポポは在来種であるとされていますが、西洋タンポポのように単為生殖(交配しないで発芽種が出来る)を行う事、総ほう片が(そうほう:芽、花冠下部の葉片状の物)反り返ること、在来種に比べかなり大きい事、等を考えると或いは古い時代に持ち込まれたのかとも考えられます。
シロバナタンポポの果実の研究については、
滋賀県甲賀郡甲南町立甲南中学校科学クラブ、谷間浩子他
11名の皆さんの研究成果が参考になります。
http://www.biwa.ne.jp/~moriko/kagaku/tanpopo.htm
>3)私の畑には、なぜ多かったのでしょうか?意見をきかせてください。
もともと暖地性のシロバナタンポポは九州、四国の一部では極めて普通の種であって、むしろタンポポは白いものと思われています。
暖かい環境を好む性質上、最近色々な報告に取り上げられているように地球温暖化の影響で従来殆ど見掛けなかった近畿地方でも分布が拡大している可能性が有ります。
当該居住地、大阪府羽曳野市でも奈良県との県境山岳部麓に、シロバナタンポポの約350株以上の群生地を発見しています、2年程前にTVで紹介されたのでご覧になった方も居られると思いますが、何故一地域に群生しているのか
群生や繁殖に適した環境要因は何かは未だ判然としていません、ただ今までの観察経験から推察すると近くに池や川或いは溝、排水路などの「水」に近い環境で尚且つ水はけの良い緩斜面に多く繁殖するように思います。
単為生殖を行う事からもそちらの畑でももっと数が増える事でしょう、ただ西洋タンポポとは交雑し易く、近くに西洋タンポポが存在していると要注意です。
最後にある資料によるとタンポポ中最も美味と有りました
西洋タンポポが動物飼料及び人の食用として我が国に入って来た経過を考えると食べることは別に特殊な事でも無いようです、お薦めはしませんが。
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