一般財団法人環境イノベーション情報機構
クロロフィルとフェオフィチンの関係について
登録日: 2004年07月27日 最終回答日:2004年08月05日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.7035 2004-07-27 11:46:18 リンリン
お世話になります。水質の分析をしています。湖沼のクロロフィル分析とフェオフィチンの分析していますが,河川水質試験方法にある標準法1と標準法2のクロロフィル値がまったく違います(塩酸滴下時白濁することもあります)。それぞれの分析方法の善し悪しがあり,どの値を信用すれば良いのかわかりません。どなたか良いアドバイスがあればどうぞ宜しくお願いします。ちなみにクロロフィルの分解物であるフェオフィチンは常にクロロフィルより値が小さいべきですか。
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Re:クロロフィルとフェオフィチンの関係について
2004-08-05 17:52:15 ほるとん (
私も同じく両者の値がまったく違って、混乱したことがあります。
私の場合、クロロフィルbとcを求めないときは、標準法1の単波長吸光光度法でクロロフィルaを求めるようにします。そう決めてしまうのです。
標準法1も2も同時に行うのは可能なので、両方とも算出し、片方の値をメインとし、もう片方は参考値としています。
経験で言うと、標準法1の「クロロフィルa + フェオフィチン」と標準法2の「総クロロフィル」は大体同じくらいになります。
なので標準法1と2の違いは、計算式による色素量の振り分けかたの違い、ととらえています。
標準を使った分析と違い、なにが正しいかと判断しがたいのが、この分析の難しいところですよね。
塩酸滴下時に白濁するというのは、私には経験がありません。
すりつぶしたろ紙が遠心で落ちていない場合は、750nmで出てしまうことはありますが…お役に立てず、すみません。
>ちなみにクロロフィルの分解物であるフェオフィチンは常にクロロフィルより値が小さいべきですか。
フェオフィチンがクロロフィルより値が小さくなければいけないと言うことはないと思います。
ただし、採水してからろ過するまでの時間や、ろ過後のろ紙の保存状態により、クロロフィルがフェオフィチン化することはあるかもしれません。
665nmの吸光度が、塩酸滴下により下がれば下がるほど、クロロフィルが多くなる計算なので、塩酸滴下後の待ち時間も関係あるのかもしれませんね。
試料水のpHも参考にするといいと思います。私もあまりいろいろなパターンを試していないのでなんともいえませんが…
長々と、あまり参考にならないことを言ってすみませんm(__)m 私も修行中の身でして。
回答に対するお礼・補足
ほるとんさんご回答ありがとうございました。自分以外にもこういう疑問を持っている方がいるとわかりホッとしました。しばらくは二つの方法を続けてデータをとってみようと思っています。塩酸白濁は滴下量を微妙に変えることで薄かったりしますが,これもいろいろ試してみようと思います。今回は本当に参考になりました,ありがとうございます。
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