一般財団法人環境イノベーション情報機構
帯層水について
登録日: 2004年07月15日 最終回答日:2004年07月15日 地球環境 砂漠化
No.6843 2004-07-15 10:15:10 rena
地下水には、水が補給される帯層水と水が補給されない帯層
水があり、水の補給されない地下水は、1度使用してしまうと枯渇してしまうそうですが、2つの境となるのは、例えば
地下300メートル以下なら、深層帯水層とか、そうでない
とか区分がされるのでしょうか?
総件数 1 件 page 1/1
No.6848 【A-1】
Re:帯層水について
2004-07-15 12:53:39 ジオドクター (
上記の質問についてですが、地盤の透水係数に左右されます。ですので2つの境となるのは、「粘性土であるか、そうで無いか」が大きなポイントと考えます。
滞水層について少し書いておきます。
普通、滞水層(又は透水層)は粗粒土(砂や礫)の層、難滞水層(又は不透水層)は細粒土(粘土やシルト)の層をイメージします。
滞水層であっても、その層が粘性土(細粒土)だったりしますが、この場合、水の補給はされますが、その速度は当然遅くなります。(滞水層中であれば基本的に水は補給されています。)
枯渇するかどうかについてですが、細粒土の場合は補給速度が遅いこと、一度給水してしまうと、水道(ミズミチ)が変わってしまい、その後水が補給されず、枯れてしまう事があります。
難透水層(不透水層といったりもします)ですが、これは普通粘性土層のことを指しますが、基本的に透水係数が小さい(10の-3〜-9乗)のでそう考えますが、粗粒土の層(例えば砂礫層)であっても、基質に細粒分が入っていると難透水層となることもありえます。(砂礫層で透水係数10の-3乗といった特異な試験結果を得たことがあります)
質問内容は土質の分野ですので、地盤調査法や土質試験の方法と解説などを参考にされてはどうでしょうか?
回答に対するお礼・補足
誠にご丁寧なご回答いただきましてありがとうございました。図書館で地学関連の辞書を見たのですが、よい本がなくて困っておりました。
ありがとうございました。
総件数 1 件 page 1/1