環境Q&A

No.691 【A-1】

Re:素材について教えて下さい。

2002-04-09 19:43:07 東京都 ／ ちしゃ （

ウレタンは住宅の断熱材などに使用されていますが、かつてウレタンを発泡させる際に、補助的発泡剤としてフロン（主に特定フロンCFC-11）を使用しており、ウレタンの気泡にはフロンが詰まっている状態になっていました。そしてそのフロンが時間をかけて大気中に放出されてしまうことが指摘されています。

例えば、これからの高気密・高断熱住宅とは−−「長持ちする健康な家」づくりを目指して
第六章　こんな断熱法にはご用心（株式会社ジェイホーム） http://www.izzat.co.jp/infod-6.html
という記事によると、ウレタンによる住宅の断熱は、経年劣化が激しく、高気密・高断熱の戸建て住宅１軒で３０�s以上ものフロンガスを発生させてしまうという指摘があります。

なお、経済産業省が断熱材からのフロン回収について研究を行っているそうでＥＩＣネットにも
「建築用断熱材中のフロン　約３〜４万トンが残存」
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=2628　という記事が今日たまたま掲載されていました。

＊最近のものは他の補助的発泡剤を使用しており、特定フロン（CFC）、代替フロン（HCFC）は使用していないそうです。

なお日本ウレタンフォーム商業会（連絡先メールアドレス　info@urethane.jp）
のホームページ　http://www.urethane.gr.jp/QandA.htm
にウレタンフォーム工業会「軟質ウレタンフォームについてのQ&A　平成8年版」を参照した
軟質ウレタンフォームQ&A」が掲載されており、この中に「軟質ウレタンフォームと環境問題について」「安全性について」「燃焼について」「燃焼ガス・煙について」などの記事が掲載されていますが、
フロン以外にもいろいろ危険性は指摘されているようで、 軟質ウレタンフォームは窒素を含むため、フロンの放出以外にも、燃焼時に「条件によっては（有害な）シアンガスを発生することがあります」との記述があります。