一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

木酢液を融雪剤に 

登録日: 2004年07月12日 最終回答日:2004年07月15日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.6786 2004-07-12 16:05:17 センター

こんにちは。
どこかで一度「木酢液を融雪剤に利用する」という話を耳にしたことがあります。
私は業務で融雪剤、凍結防止剤などを利用する立場にいる者ですが、参考になるような情報があれば教えてください。
ソース等があれば一緒にお願いします。

私的には環境にはいいけど、単価が高いというイメージです。
よろしくお願いします。

総件数 3 件  page 1/1   

No.6815 【A-1】

Re:木酢液を融雪剤に

2004-07-13 13:18:01 東京都 / ”光頭?”無稽  ?

>「木酢液を融雪剤に利用」
>私は業務で融雪剤、凍結防止剤などを利用する立場
>ソース等があれば
>私的には環境にはいいけど、単価が高いというイメージ


○ 小規模の炭窯からの木酢液は、雪面に巻くほど生成しませんが、どの程度の設備から何トン、何リットル?ですか

○ 木酢液の散布ではなく「砕いた炭を雪面に散布し、黒色で太陽熱を吸収をし易くするのを聞かれたのではないでしょうか

○ 融雪剤で環境に優しいのは、粒状の酢酸系(カリウム、ナトリウムなど)を用いた薬剤が販売され、外国では滑走路などに散布されています。

(融雪剤は酢酸系ですが、木酢液は同じ漢字が使われていても酢酸が主成分ではないのは判断できますよね)
(日本でも、エコマーク製品に組み入れられる予定です)

○ ちなみに木酢液は酸性で、かつ溶剤系の物質が溶融しているので、原液を散布では、環境に優しくないと思いますが、・・。(販売されている木酢液などは希釈して使用されます)
木酢液の成分中には、アルコールアルデヒドなど数十種から百種の物質が溶融しています(抽出条件よって異なる。過去の文献より←検索不明)

以上から、経験則〜、木酢液を融雪剤散布は適さないと考えるが、新たな知見があるかもしれませんね。

回答に対するお礼・補足

どうもありがとうございます。
木酢液は主成分が酢酸ではないのですか?
http://www.jewa.jp/qa.html
こちらによると酢酸が主成分らしいです。
私が調べた限りでは、どうも木酢液から酢酸のみを抽出し、酢酸カリウムや酢酸カルシウムへ変化させて利用するような状況みたいです。
その辺が詳しくわかるような情報があれば・・・

さらには、これが間伐材の利用促進につながることから注目され始めているみたいです。単なるうわさですが

No.6837 【A-2】

Re:木酢液を融雪剤に

2004-07-14 16:41:09 東京都 / ”光頭?”無稽  ?

再度 投稿します。

> 主成分は、酢酸。

 たとえ、すすなどの沈殿物や、油分などの上澄みを除いた液体とはいえ、「酢酸が主成分である」とは言い切れません。
燃焼により窒素や硫黄の酸化物、塩素の生成物などが当然含まれるから、酸性ではないのでしょうか。
(上場の某製薬会社のイオン、ガスクロなどの分析結果から)

>紹介のHPより「樹木の生命力がたっぷりと含有」

 燃焼反応により生成される物質もあるので、樹木の生育を阻害する物質も当然生成されています。
「生命力が・・」の言葉は、医学、学術文献では使いません。

 希釈して植物の生育基盤に散布した場合、蘚苔類や、樹木と共生する菌根菌、根粒菌などに影響する懸念はないのかな。
 菌根菌の一種マッタケは赤松と共生していますが、殺菌されても大丈夫なのでしょうか。
栄養素が含まれるとは考えられないし、土壌中の窒素燐など10栄養素を酸性液により溶出でもさせるのでしょうか。
 希釈させても溶出させるような酸度?が保たれるのかな不明である。(例:100倍希釈するとph4なら→5?)

 間伐材を炭として利用、かつその副産物である”木酢液”による「地域活性化」の一つとしての産業の否定はしませんが、・・。

回答に対するお礼・補足

うーん。
実際には活用は難しい(不可能?)という話なんでしょうかね。
参考になりました。どうもありがとうございました。

No.6847 【A-3】

Re:木酢液を融雪剤に

2004-07-15 12:08:52 ドグラマグラ

木酢液の成分ですが、これは製炭方法・原料によって変わってきます。

木材を間接的に加熱すると白っぽいガスが発生します。これが乾留ガスです。このガスを冷やしてやると液化して木酢液が得られるわけです。
この成分ですが、一般的な土釜での製炭の場合、まず水分が気化しますので、最初に得られる液は殆どが水です。その後、物質の沸点差により段階的に液の成分が変化していきます。こだわっている人は、温度と時間をしっかり計っていますが、おそらく殆どの製炭業者は最初から最後まで取りっぱなし、同じタンクにためるので成分も均質化されている、という状態ではないでしょうか。ですから、基本的には主成分は「水」と言えるかもしれません。こういうデータもあるようです。
http://www.taikotec.co.jp/what/

ですから、融雪には何が効果的なのかをはっきりさせて、その成分が多く含まれるような木酢液の採取をする必要があるかもしれません。

木酢液ではなく、炭を撒くことは温度上昇には間違いなく効果があります。

回答に対するお礼・補足

どうもありがとうございました。

>融雪には何が効果的なのかをはっきりさせて、その成分が多く含まれるような木酢液の採取をする必要があるかもしれません

ここが問題なんですよね。まだ誰も研究とかしていないんでしょうかね。

総件数 3 件  page 1/1